ボンジョルノ。
有名なイタリアのピザ。クリスピーで軽く食べれるローマのピザ、ふんわりもちもちのナポリピザ。どちらがいいか決めがたい、それぞれの良さが際立つ美味しさです。
美味しいピザが食べたいけれど、ピザって特別なイタリアンレストラン店でしか食べられないと思っていませんか?
実は家庭でも簡単に手作りできるんです!
もちろん、薪を使った専門店のピザとは少し違いますが、普通のオーブンさえあれば、ちゃんと美味しいピザが作れます!
パンを焼くより、実はずっと簡単なんです。
好きな具をのせて、オリジナルのピザが楽しめます。
手作りピザの本場レシピをご紹介します。ぜひ、一緒に試してみましょう。
手作りピザは発酵がポイント!ゆっくり待って!
本場のイタリア風ピザ、実は家庭の電気オーブンでも作れるんです。
私も日本に住んでいたころは、美味しいピザを食べるために、当時、神戸の北野にあった美味しいピザの店にせっせと通ってました。
まだ珍しかった薪をくべた窯でイタリア人シェフが焼いてくれるピザは、まるでイタリアに旅行しているような気分で、すごくうきうきしたのを覚えています。
イタリアに住み始めてからも、ピザは大勢の友人とピッツェリアで食べるもの、と思い込んでいました。
ところが、料理上手な親戚の叔母さんの家に夕食に呼ばれたときのこと。「今日のメニューはピザよ」と言われてびっくり。
早速、台所へお邪魔して、作り方の一部始終をみせてもらうことに。
バリー叔母さんいわく、
「大事なのは、ちゃんと発酵させること。肝心なポイントはそれだけ。
だから、ゆっくりと時間がある時につくれば、だれでも美味しくできるのよ。」
実際にご馳走になったピザは、本当にサックリとしたクリスピーな歯ごたえで絶品。
それから、私のピザ修業が始まりました。
といっても、きちんと発酵するのを待つだけ。特別なことは何もありません。
ピザの生地をこねて、あとは小麦粉が自分で発酵してくれるのを、本でも読みながら待ってるだけ。
十分発酵して、倍の大きさに膨らんだら、好みの大きさに形作って、オーブンで焼くだけです。
食べたいと思う時間の3時間くらい前に始めると、上手にできます。
ゆっくり焦らずに、まさにイタリア的な料理ですね。
イタリアの手作りピザの基本レシピ
【材料】4人分
小麦粉 500g
イースト 袋に書いてある指定の分量の半分
ぬるま湯 300cc
塩 7g
オリーブオイル 大さじ2杯
【作り方】
1.大きなボウルに小麦粉を入れて、真ん中にくぼみを作って乾燥ビール酵母を入れる。
2.ビール酵母の上に、少しずつ水をかけて、周りの粉と少しずつ混ぜていく。
3.水を半分入れたところで、オリーブオイルも加え、混ぜる。
4.塩も加え、残りの水も加え、すこしずつ、まとめるようにこねていく。
5.ひとつにまとまったら、打ち粉をした台の上で、手のひらで転がすようにして、練る。
6.生地がなめらかになったら、内側にオリーブオイルを塗ったボウルにいれて、表面にナイフで十字の切込みを入れる。ふたをして、約1時間くらい倍の大きさになるまで、発酵させる。
※十字に切り込みをいれておくと、どのくらい膨らんだかわかる。
7.膨らんだ生地を空気を抜くためにつぶして、4等分にする。それぞれ軽くこねたら丸めて、あと30分くらい置いて発酵させる。
※待っている間に、トッピングの準備をする。
8.4等分した丸い生地を、まず両手を使ってつぶす。めん棒を使わずに、手でのばしていく。空中に飛ばしてのばす、ピザ職人の腕の動かし方をイメージしながらすると、うまくいく。
ちなみにこの分量だと、1枚当たり約200g。私の使っている直径30センチの型にちょうどいい大きさ。
もっと小さい型を使うと、ふっくらピザに。
クリスピーにしたい場合は、4等分ではなく6等分など、型の大きさに合わせて調節すること。
定番マルゲリータピザ
今回は、一番のおすすめマルゲリータピザ
マルゲリータの作り方
用意するものは、
・トマトソース 100㏄
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・モッツァレッラチーズ 50g
・塩 適量
・オリーブオイル 適量
・バジル(バジルがない季節は、オリガノで代用)
のばしたピザの生地を、型に入れる。型には十字を書くように、オリーブオイルをぬっておく。
表面にトマトソース、塩少々、オリーブオイルをひとまわしかけて、230度のオーブンの一番下の段に入れる。
約10分経ったら取り出し、うえに、小さく切ったモッツァレッラチーズをのせて、もう一度オーブンへ。今度は最上段で約10分。
きれいな焼き色がついたら、できあがり。
※マルゲリータに、アンチョビを乗せると、ナポリピザになります!
マルゲリータピザを上手に作るポイントは
まず、薪の窯ではないので火力が絶対に足りません。そのために、まずは下段で底をきちんと焼いて、そのあと、上段で表面にきれいな焼き色をつけるんです。
天板の入れ替えなんて、難しくもありません。面倒くさがらずに、ちゃんとやってくださいね。
モッツァレッラは最初からオーブンに入れると、乾燥して悲惨な状態に。上段に移してから焼くほうがずっと美味しくできますよ。
美味しい手作りピザは材料にもこだわって!
せっかく手作りするのですから、材料にもきちんとこだわりたいところです。
小麦粉
ピザを作る時の小麦粉は、強力粉。
全粒粉などを使う場合は、配合が変わってくるので、このレシピの場合、小麦粉の強力粉で作ると美味しくできます。
もちろん、石うすでひいたような本格的な小麦粉を使うと、小麦粉の風味がダイレクトに伝わってきます。
イースト
実は以前はヨーグルトで天然酵母を作っていたのですが、毎日、パンやピザを作るわけではないので、維持が大変。
今は、市販のインスタントドライイーストを使っています。イタリアで有名なピザ職人も、天然酵母でないのなら、粉末乾燥のほうが状態が安定しているので、美味しくできると言っていました。
予備発酵しないタイプが使いやすいです。
私はバリーおばさんに教わったっとおり、砂糖も加えず、半分の分量で作ります。不思議なことに、ちゃんと美味しくできますよ。
塩
どこのものでもいいですが、必ず自然塩を使ってください。
オリーブオイル
オリーブオイルの味、実はピザの生地の味を決める重要なポイントです。
以前使っていた大手メーカーのオリーブオイルから、上質なエキストラヴァージンオリーブオイルに変えたとたん、驚くほど味が変わりました。
もったいないかな、なんて思っていたのですが、とんでもない!
しつこいようですが、オリーブオイルの品質は、イタリア料理において、重要なポイントですよ!
オリーブオイル EU有機認証取得 BIO Olive oil エキストラバージンオリーブオイル(3000ml缶) イタリアモリーゼ産 コールドプレス製法 ジェンティーレ・ディ・ラリーノ 無添加 無漂白 オーガニック ヴィーガン ベジタリアン 自然食品 天然素材
オリーブオイルソムリエのおすすめオーガニック栽培の「花のオイル」
モッツアレラチーズ
今は日本でもモッツァレッラチーズが手に入るんですね。
本当に便利な世の中になりました。
モッツァレッラチーズには、牛(ムッカ、またはヴァッカ)と水牛(ブッファラ)がありますが、ピザには普通の牛乳で作ったものの方がおすすめです。
いろいろなメーカーがありますが、冷凍だと、こういう小さなパール状のほうが使いやすいですね。
イタリアでも、ピザにフレッシュなモッツアレラチーズを使う場合、水分が出にくい小さいサイズを選びます。
イタリア産モッツアレラチーズ1kgパールタイプ mozzarella cheese pearl type
手作りピザのまとめ
いかがですか?こうして書きだすと長いですが、実は各工程はすごくシンプル。
パンを上手に焼くより、ずっと簡単にできますよ。
生地作りで大事なのは、
しっかり倍の大きさになるまで発酵させる。
切り分けた後も、もう一度、少し発酵させる。
マルゲリータを作る上で大切なのは、
最初からモッツァレッラを入れずに下段で焼いて、モッツァレッラを入れてから、今度は上段で焼く。
こうすると、電気オーブンでも上も下もちゃんとしっかり焼けるんです!
添加物が一切入らない手作りピザは、絶対にレストランにも負けない絶品の味です。
何回も作るうちに、どんどんコツがつかめます。簡単で経済的で美味しいピザ、レパートリーに加えると便利です。
最初は、時間のある休みの日に、試してみてくださいね。
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