
ボンジョルノ。
本物のエキストラヴァージンオリーブオイルを買ったはいいけれど、美味しい風味を保つためには、どうやって保存したらいいのか方法をご存知ですか?
せっかく大切に作られた貴重なエキストラヴァージンオリーブオイルですから、美味しく使えるように正しく保存したいところです。
よくある質問では、冷蔵庫に入れる方がいいのか悪いのかなど、知っているようで知らないことも多いので、間違った保存の方法をしている人も多いよう。
開封後のエキストラヴァージンオリーブオイルは、どんな方法でどんな場所に保存したほうがいいのか、使いやすいように詰め替える場合はどうしたらいいのか、イタリア在住のオリーブオイルソムリエがご説明します。
エキストラヴァージンオリーブオイルのおいしさを保つ方法は?
エキストラヴァージンオリーブオイルの風味を存分に味わう一番いい方法は、新鮮なものを新鮮なうちに使うこと。
なぜなら、エキストラヴァージンオリーブオイルはワインと違って、時間とともに酸化して品質が劣化してしまうんです。
なるべくおいしさを保つためには、オリーブオイルの3つの敵から守るようにすることが大切です。
1.光
2.空気
3.温度
この3つの要素が、オリーブオイルを酸化させてしまうのです。なるべく美味しく使うためには、酸化させないことが大切です。
オリーブオイルを選ぶ時の3つのポイントが、保存の時にも大切な要件です。
ソムリエが教える!スーパーで本物のエキストラヴァージンオリーブオイルを選ぶ方法!
紫外線(光)からエキストラヴァージンオリーブオイルを守る!
私たちのお肌と同じように酸化といえば、まず紫外線です。
紫外線を浴びると、エキストラヴァージンオリーブオイルもどんどん酸化が進みます。
紫外線を防ぐには、窓辺などの太陽光線が入るところは絶対にダメです。戸棚の中などへ、毎回きちんと片づけましょう。
ちなみに室内の蛍光灯には、ほとんど紫外線は含まれていませんし、LEDなどには全く含まれていませんが、念のために、きちんと片づけることをおすすめします。
空気(酸素)に触れても酸化がすすむ
次に注意したいのが、空気、酸素です。字のとおり、酸素に触れると酸化がすすむんです。
基本的なことだけど、絶対に容器のふたを開けっぱなしにしないように。
注ぎ終わるたびに、きちんとふたを閉めましょう。
また、オイル用のかわいい容器に移して使いたい方は、必ず、きちんとふたができるタイプを選びましょう。
コルクの栓も空気を通すので、注意してくださいね。
温度管理に注意
オリーブオイルの品質を保つためには、温度の変化にも注意してください。
最適温度は12度から18度です。
普通の家庭で、常にこの温度を守るのは不可能に近いので、せめて、温度変化を起こさないように気を付けましょう。
高温にならないように!
まず、よくあるのが、台所の置き場所です。料理中にコンロの近くに置いておくと、温度が急激に高くなります。また、トースター、オーブンの近くに置かないように気をつけて。
流しの下も、温水を使うと温度が上がります。せっかくの貴重なオリーブオイルですから、温度変化の起きない戸棚の中にしまってくださいね。
せっかく低温抽出(コールドプレス)で大切に作られたエキストラヴァージンオリーブオイルですから、高温にするのは、絶対にもったいない!
冷蔵庫の中も気温が低すぎる!
また、高温だけではなく低温にも注意です。冷蔵庫には入れないでください。
冷蔵庫にいれておくと、白く固まってしまいます。白くなっても品質には問題はありませんが、固まっていると使えないので、温めて溶かすことに。冷たかったり温めたり、こういう温度変化がよくないのです。
特に冷蔵庫から出した冷たいオリーブオイルは、香りも味も感じることができません。絶対にもったいないですよ!
大きな缶で買った場合の保存方法!詰め替えがおすすめ!
エキストラヴァージンオリーブオイルを美味しく使うには、一度開けたら、なるべく早めに使い切るほうがおすすめです。
3か月以内に使い切れる大きさの瓶を選ぶことが、ポイントです。
でも小さな瓶よりも、大きなステンレスの缶入りのほうが絶対にお得ですよね。

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ステンレスの缶は、光も空気も通さないので保管には適しているのですが、一度、開けたあとの保存には注意が必要なんです。
大きな缶いっぱいにオリーブオイルが入っているときはいいのですが、使っていくうちに、オリーブオイルが減った分、どうしても空気が入ってきます。しかも、大きな缶は料理をする時にも使いにくいですよね。
そこで大きな缶の場合、絶対にしてほしいのが開けたらすぐに小分けすること。
使う量にあわせて、容器の大きさを選んでください。
私は使う量が多いので、からになったワインの瓶を使います。

エキストラヴァージンオリーブオイルの瓶は、レストランなどで継ぎ足して使えないように、瓶のラベルと中身を一致させるため、アンティラボッコという特別な蓋になっています。(法律で決められているのですが、アンティラボッコはまだちゃんと普及していませんが・・・)
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テーブル用の容器に詰め替えて使いたいときは
詰め替え用の容器で一番のおすすめは黒っぽい瓶です。空気も紫外線も通さない優れものです。ワインの瓶は普通750mlもするのですが、日本酒などの小さめの瓶があればそれが一番です。
ステンレス製のフタ付きの注ぎ口に付け替えれば、使いやすくて便利です。
逆に素焼きの容器は、オシャレなのですが空気を通すので、注意してくださいね。
それからプラスチックの容器も問題外。プラスチックは油に溶けて化学変化を起こします。絶対に使わないでください。
市販の容器で選ぶとすれば、ステンレス製やセラミック製のオリーブオイル用の容器もあります。ただ、継ぎ足しは絶対にNG。きちんと毎回、洗って使ってくださいね。
オリーブオイルの上手な保存方法のまとめ
大事に作られたエキストラヴァージンオリーブオイル。なるべく美味しく楽しみたいものですね。
保存方法で注意したいのが、光、酸素、熱に気を付けることです。
なるべく紫外線がささない密閉した容器で、温度変化が少ないようにしてください。別に難しいことではないのですが、ちょっと気を付けてみてください。
一番簡単な方法は、エキストラヴァージンオリーブオイルを開封したら、美味しいうちに早めに使い切るのが一番です。
そのためにも、自分の使う量に合わせたサイズを選ぶのも大切ですね。ただ、お得なサイズを選ぶ場合は、面倒でも絶対に詰め替えを忘れないように!
正しく保存して、オリーブオイルならではの風味を楽しみましょう!
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