コロナウイルスに見るイタリア人の国民性

コロナウイルスに見るイタリア人の国民性
人のいない朝のスペイン階段

ボンジョルノ。

ほんの少し前までは、イタリア人のアジア人差別、なんて話をしていたのに、気が付けば、イタリアはヨーロッパで一番ウイルスが流行している国になってしまいました。

今回のコロナウイルス騒動をめぐって、あ~イタリア人だな、としみじみイタリア人の国民性について思ったことをご紹介します。

スキンシップが大切なイタリア人に挨拶のキス禁止令

ご存知のように、イタリア人は家族や友人とのスキンシップを大切にする国民性。

カップルだけではなく、友人でも知人でも親戚でも、会った時と別れる時は、必ず、ほほを合わせて、チュッとあいさつ。

本当にキスをするわけではないけれど、チュッと音を立てて2回。ちゃんと両頬にあいさつのキスをします。

日本と同じように思春期を迎えている我が家のティーンエイジャー2人も、憎らしいことを言いつつも、必ず、朝起きたとき、夜寝る前、出かける時、帰ってきた時は、必ず、ほっぺたにチュッとしてくれます。

フォーマルな関係の場合は、ぎゅっと握手です。

このスキンシップが、今回のウイルス騒動で問題に。

政府からの行動ルールで、

「必ず1m以上の距離を開けて、キスや抱擁、握手は禁止」

というものも。

よく考えると、確かにこの習慣はやばいかも・・・

昨日も、ミラノに赴任中のご主人が戻って来ていて、エレベーターホールで会ったんだけど、このルールがあってよかった、と思ってしまいました。

とはいえ、友人の間では、「あ~、今、挨拶できないのよね。」と毎回、この話。

高校生の長女は、「もちろん、友達とはハグも挨拶のキスもするよ~!」との驚き発言!

「ウイルスがうつるから、今はダメだって言ってるでしょう」と言っても、

「ママは日本人だから、そうやっていうんだよね。友達なんだから当たり前でしょう!」とのこと。

ウイルスがうつると言っても、スキンシップが大切なのね~。確かに、日本人には理解できない世界です。

イタリアでウイルス対策の必需品は?マスクは?

日本ではなぜかトイレットペーパーが品切れとか、マスクが手に入らない、というニュースを見かけます。

イタリア、特に私の住んでいるローマでは特に買い占めはありません。

人気は除菌ジェル。

日本では除菌ティッシュをよく使いますが、イタリアでは除菌ジェル。

日本はおしぼり文化があるから、濡れティッシュが好きなのでしょうか?

濡れティッシュは、香料たっぷりの赤ちゃんのお尻拭きで使いましたが、特に除菌ティッシュはそこまでの人気ではありません。

日本で、かわいらしい動物の形の容器に入った色付きの手洗いジェルを見かけましたが、イタリアではシンプルな容器でアムキーナというメーカーの除菌グッズです。

19999ユーロのアムキーナを買うと、ロレックスがおまけでついてくる、という風刺

除菌グッズのほうが、ゴミがでないのでエコロジーですね。

マスクは?

マスクに関しては、時々、マスクをしている人を見かけるものの、友人でマスクをしているイタリア人はまだいません。

やっぱり、マスクは人気がないようです。

イタリアでのマスク着用は病人の印!コロナウイルスの影響で注意

地下鉄に乗る時は、マフラーを鼻まで隠れるようにして注意している、という友人がいますが、それでも、マスクはしたくないよう・・・

病院とかの医療機関では、需要が増えてるようですが。

いきなり突然の学校休校令!

日本の学校休校にも驚きましたが、イタリアも学校が休校になりました。

しかも、前日の14時にテレビのニュースで、「明日から休校かも?」という驚きの前ぶりをして、正式には4時間後のテレビのニュースで、首相が「明日から3月15日まで休校」の発表。

明日から、ですよ。

24時間どころか、14時間前の発表ですよ。

日本でそんなことをしたら、大変なことになりますが、さすがイタリア。

そして、本当に休校になりました。

日本のように、小学校以上ではなく、保育園から大学まで。すべての学校が休校です!

我が家は13歳と15歳だからいいけれど、小さいお子さんがいるママは一体どうするんだろう、って感じですよね。

学校が休みなので、公園には子供がいっぱい

1歳と4歳の子供がいる姪っ子は、さっそく、自分の母親に預けてましたが、家族主義のイタリアですから、そういう家庭が多く、なんとかなるんでしょうね。

「ANSAニュース、学校閉鎖が決定したあと、心停止を起こした母親が457人にものぼりました。ウイルスのほうがずっとマシでした。」というようなジョークネタが、ネット上で回ってましたが、特に「政府への抗議の電話が殺到」というようなことはなかったようです。

だからと言って、「政府のすることは間違いない」と思っているわけではありません。

ペストの恐怖が遺伝子に残っているからか、感染症の病気に対してはすごく警戒心が高いイタリア人。学校よりも子供や家族の健康を重視。

逆に言うと、政府は当てにならないから、病気にならないように自己防衛するしかない。それなら、感染する確率の高い学校へ子供をやるより、多少不便でも家にいるほうを選ぶ、という感じでしょうか。

あと、何事もスムーズに進まないことに慣れているので、イレギュラー対応にも平気、という面もあるのでしょう。

それにしても、いつまで休校かもはっきりしていない状態。夏休みの開始が遅れることになるという噂も。

来週から、オンラインでの授業が始まる学校も。これも学校によって対応が違うところもイタリアです。

こういうところに住んでいると、なるようになる、というスタンスにも慣れっこになってしまいました。

まとめ

どんどんコロナウイルスの感染者が増えているイタリア。相変わらず、自覚症状がなくても感染者の家族や友人も大勢検査しているので、感染者が増えているのも事実です。

感染症に関する恐怖が強いのでしょう。日本のように、感染者と接触があっても経過観察なんて、イタリア人にとっては不可能なんです。そういうところも、国民性の違いだな、と思います。

どこまでも相変わらず自分中心で、マイペースなイタリア人です。

それにしても、世界中に広まっていくウイルス。本当に、早くウイルスが収束してほしいものです。

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