イタリア移住ってどう?実際約20年間住んでみたメリットとデメリット3選

イタリア移住ってどう?実際約20年間住んでみたメリットとデメリット3選

ボンジョルノ。

今回はイタリア移住のメリットとデメリットについて書いてみました。

私は2001年から住み始めたので、今年でもう20年。

年の初めに、ちょっと振り返ってみました。

イタリア移住してよかった点3つ

では、早速イタリア人住んでみてよかった点をご紹介します。

食べるものが美味しい

私はOL時代に毎年、1年に1回はイタリア旅行をしていました。それというのも、イタリアの食が大好きだったから。

それが高じて、いっそのこと1年を通してイタリアの食を味わってみたいと、本当にイタリアに移住したんです。

結局、最初の年に現在の夫と出会い、1年ではなく20年になってしまいましたが・・・

実際に暮らしてみて、イタリアの食は本当に奥が深くて美味しい!それというのも、長い伝統に支えられているからだと思います。

知れば知るほど、興味はつきません。

しかも、値段も安くて新鮮です。

私が望んでいた、添加物なしの新鮮な食材を中心としたヘルシーで美味しい食生活が、簡単に実現できます!

もし、料理が得意でなくても、モッツァレッラやブッラータ、生ハムなど、料理しなくてもすぐに食べられる美味しい食材が豊富です。

一年中、新鮮で美味しいフルーツが手軽な値段で手に入ります。

ワイン、オリーブオイル・・・挙げていくときりがない!

自分らしく生きられる

2つ目は、自分らしく生きられる点。

キリスト教の関係か、イタリア人にとって人間は不完全な存在です(神様だけが絶対的な存在)

そのため、みんな自分に甘いけど、他人にも甘い。

他人によく思われるために、こういわなきゃ、とか、こうしなきゃ、という感覚がゼロ。

特にローマは、古代ローマ時代からいろんな国の人が出入りする場所だったせいか、私は私、あなたはあなた、みんな違って当たり前だという感覚も強いので、自由に生きられる。

古いものを大切にするエコロジー精神

古代ローマ時代の遺跡と共存しているイタリア人にとって、古いものを大切にするのは当たりまえ。

高度経済成長期に使い捨て文化で育った私にとって、物を大切にする精神にはびっくり。

地球にもやさしいエコロジーの精神で暮らせます。

そのため、日本にいたときに比べると、驚くほど物欲が減少しました。

ということは、お金がなくてもそれなりに楽しめます。

そして、古いものを大切にする精神は、人間にも当てはまるんです。

特に女性は年を取ればとるほど発言権を増していくので、年を取ることが怖くなりますよ!

イタリア移住を勧めない点!デメリット

と、いいことばかり言っておいて、今度はデメリット。同じく3つご紹介します。

経済的に不安定

ヨーロッパの中でも、失業率の高い国として有名なイタリア。

2020年になっても、相変わらずの事実です。

消費税は22%と恐ろしく高く、所得税なんて平均で50%という高税率。

そのくせ、北欧の国と違って、国民へのリターンがほとんどない!

いまだに恐ろしいほどのコネ社会で、政治家やお金持ちだけが得をする、という図式がしっかり残っています。

これからを考えると、かなりブルーです。

役所などの手続きがすべてミステリー

イタリアという国は、すべてにおいて、ものすごく複雑な仕組みになっています。

日本のように、画一的な誰でもわかるというルールが存在しないんです。

例えば、住民票を取るためにはどうしたらいいのか、どこにも書いてない。

すべてが謎。ミステリー。

役所に行っても、どこにも書いていないので、まず、番号札を取って(どの番号札を取ればいいのかも、ものすごくわかりにくい)、自分の番が来るまで辛抱強く待って、番が来たら、ようやくどういうことをすればいいのかわかる、というシステム。

効率的に物事をすすめようという意識が全く欠けているようで、何か手続きをするたびに、ものすごく時間がかかる。

しかも、間違うと訂正がまた大変なので、どうでもいいことで、時間が無駄にすぎていく・・・

たいていの日本人には考えられない、非効率さです。

だから、経済的に発展しない・・・

自分ですべてを決めなければいけない

良くも悪くもすべてが自己責任。

メリットのところの逆なんです。

自分らしく生きられる反面、自分で決めて生きていかないといけないんです。

何かにつけて、「自分はどうしたいのか」選ばなければいけません。

「人がこうしているから」とか、「ここではこうするべきだから」という考え方に慣れていると、結構、しんどい思いをするかもしれません。

変な例ですが、公立の小学校でも、3つのコースに分かれています。

・週40時間コース:朝8時から夕方4時まで。毎日給食あり。

・週30時間コース:週3回午後1時まで、週2回午後3時までなど、日によって異なる。給食のある日とない日があるのが特徴。

・週25時間コース:朝8時から午後1時まで。給食なし。

家庭のライフスタイルによって、子供が学校にいる時間を選べるようになっているんです。

「子供は家でお昼を食べるべきだ」という人と、「学校で食べてきてほしい」という人と、みんなはっきり意見が分かれています。

自分のことはともかく、子供のことを決めなきゃいけないのは、結構きつかったです。日本は自動的に決まっているからいいな、なんて思ったりして。

実際にイタリアへ移住したきっかけは?

今日は奇しくも阪神淡路大地震から25年。

私はあの日、西宮で被災したのが、イタリアに住む大きなきっかけの一つです。

心から犠牲者の方へのご冥福をお祈りします。

人生、明日はどうなるかわからないから、やりたいことはやれるうちにやっておこう!と思ったんですよ。

当時、すでにイタリア語の学校に通っていたのですが、もっと勉強してイタリアに住めるように準備を始めたんです。

そして料理を勉強しに来たんです。

まさか、自分の家族ができて、毎日、家族のために料理を作るようになるなんて、想像もできなかった!

ほんとうに人生、わからないものですね。

私意外にも、国際結婚はすごく多いので、恋愛がきっかけ、という人も多いようです。

相手がイタリア人だったから、イタリアへ来たという理由。

そのほか、歌の勉強できた人、絵画の勉強できた人、料理、イタリア語、建築、写真、あとはビジネス関係など。

私が通っていた語学学校には、結構、年配の方も多かったです。定年退職後、来たという方も。

やっと、自分のやりたいことができるようになったから、とおっしゃっていました。

やっぱり、人、それぞれですね。

イタリア移住に関するまとめ

イタリアに住むメリットとデメリットをまとめてみました。

もちろん、人によって感じ方は違うと思います。

昨年末、私よりもっと長くローマに住んでる日本人の友人に「日本への移住を考えてる」と言われたのをきっかけに、改めて考えてしまいました。

イタリアはあまりにも景気が悪いから、いっそのこと50代のうちに、日本でやり直すことを夫婦で検討し始めたそうです。

また、私と同じくらいイタリアに住んでいる別のアラフィフの友人も、先日、家族でイタリアを離れ、イギリスで新しいスタートを切りました。

いくつになっても、いつでも新しいスタートは可能ですよね。

きっと、どこに住むかといよりも、どう暮らすかのほうが大切だと思います。

そのうえで、自分らしく暮らせる場所を選ぶ、という流れになるのかと。

イタリアの場合は、まずは短期留学という形をとるのが一番だと思います。オリーブジャーナルでもローマ短期留学のご相談に応じています!

というわけで、イタリアに住んでみたいなと思っている方の参考になれば幸いです。(なったかな?)

チャオ!

ブログランキング・にほんブログ村へ

にほんブログ村

更新の励みになります。読んだ印にクリックお願いします。

イタリアで本場のエキストラヴァージンオリーブオイルを体験してみませんか?

CTA-IMAGE 本場イタリアで本物のエキストラヴァージンオリーブオイルを楽しむプランを多数ご用意しています。 オリーブオイルの採油所見学やテイスティングツアー、ローマでイタリア人家庭での料理教室、オリーブオイル専門店やファーマーズマーケットへのショッピング同行サポートなど、ご旅行のスタイルに合わせてお選びいただけます。 展示会や生産者への同行通訳も承っています。

lifestyleカテゴリの最新記事