エキストラヴァージンオリーブオイルの賞味期限はいつまで?上手な保存方法も!

エキストラヴァージンオリーブオイルの賞味期限はいつまで?上手な保存方法も!

ボンジョルノ。ローマは最近くもり空が続いていて、まさに11月という感じです。なのに、気温はいまだに25度近くまで上がるのですから、本当に異常気象ですね。

ローマ近郊では、すっかりオリーブの実は黒く完熟しています。

さて、今日の本題はオリーブオイルの賞味期限と上手な保存方法です。

おみやげでもらったオリーブオイル、いつまで使えるのかわからない、という方も多いのではないでしょうか?

また、今年の新物、ノヴェッロのオリーブオイルが出回り始めたこの時期は、特に注意してほしいのが賞味期限です。

上手に覚えて美味しくエキストラヴァージンオリーブオイルを楽しみましょう。

エキストラヴァージンオリーブオイルの賞味期限っていつまで?

一年中、工場で同じ品質のものが作られるサラダオイルなどの植物油と違って、エキストラヴァージンオリーブオイルは、季節の食材です。

オリーブの実が熟する秋から初冬にかけて、オリーブオイルが作られます。

たっぷりとポリフェノールを含んだ上質のエキストラヴァージンオリーブオイルは、自分自身の酸化を防ぐ力があるので、上手に保存すれば、かなりの期間持ちます。

私はオリーブオイルソムリエのレッスンで、5年たったエキストラヴァージンオリーブオイルをテイスティングしましたが、そこまでたっているとは到底信じられないような美味しさでした。

とはいえ、時間とともに栄養成分が少なくなっていくので、味はどんどんマイルドになっていきます。

開封前のオリーブオイルは賞味期限が大体18か月

イタリアでは開封前の賞味期限の目安が18か月です。

注意してほしいのが、オリーブの実を絞ってからの期間ではなくて、オリーブオイルを瓶につめてからの期間です。

生産者によっては、できたオリーブオイルを一気に個別にビン詰めをするわけではありません。

空気を完全に密閉した保存に適した巨大なタンクに保存しておいて、少しづつ、必要に応じてビン詰していくところも多くあります。

この辺が結構、あいまいなところですね。

ちなみに今作られたノヴェッロは2021年4月ころまでが賞味期限です。

お店に並んでいるもので選ぶ時には、きちんとラベルで賞味期限を確認しましょう。

ラベルの一番下にある08/07/2020が賞味期限。
つまり、2020年7月8日まで

開封後のエキストラヴァージンオリーブオイルは3か月以内に使って!

さて、一度封を開けてしまったオリーブオイルはどうでしょう?

もちろんその方の保存状態にもオリーブオイルの品質にもよりますが、開封後は3か月が目安です。

3か月たっても上手に保存していて、味にも匂いにも問題がなければ、使ってもかまいません。

オイルは腐ったりするのではなくて、空気に触れて酸化するのです。酸化しているかどうかは、匂いですぐわかります。

それは、揚げ物を何度もした古い油のようなにおいです。

(私はローマに住むようになってから、ごま油を早めに使い切れないので、よく酸化させてしまいます。涙)

ああいう匂いがしたら、まず美味しくないので残念ながら料理には使えません。

友人がもったいないからって、嫌な匂いのオイルを揚げ物に使おうと火にかけたら、もっと嫌な匂いになって家中の換気が大変だったと話してました。

古い油は残念だけど、どうしようもないです。

美味しいうちに使ってしまいましょう。

そのためにも、安いからって大瓶を買い込むのではなく、使用量に合わせた大きさの瓶をその都度買うのが一番です。

オリーブオイルを美味しく楽しむために!上手な保存方法は?

では、せっかくの上等なエキストラヴァージンオリーブオイルを美味しく楽しむために、上手な保存方法をご紹介します。

・光を避ける

オリーブオイルは光があたらないように暗い色のボトルに入っているものを選びましょう。

そして台所でも、直射日光をさけて、暗いところに保存するのは基本中の基本です。

直射日光だけではなく、電灯の光もよくないので気を付けてくださいね。

・熱を避ける

オリーブオイルは、極端な温度変化もよくありません。

例えばコンロの近くなどの温度が上がるところや、流しの下のお湯が通る近くに置かないようにしたほうがいいですよ。

あとは冷蔵庫もNGです。冷蔵庫の温度では白く凝固することがよくあります。

凝固自体には問題はないですが、使うたびに溶けて固まってを何度も繰り返すのはよくありません。

・空気を避ける

オイルは空気に触れるのがよくないという致命的な弱点があります。そのため、ビンの蓋をあけっぱなしにしたりするのは、絶対にやめましょう。

注ぎ口に蓋がついてないオイル用の容器もよくないです。

最近のイタリアの高級なエキストラヴァージンオリーブオイルは、複雑な瓶の口がついています。

左が昔からの単純な注ぎ口、右が複雑な酸素も入らない構造の注ぎ口

これはオイルの品質を保つために、レストランなどで古いオリーブオイルの瓶に新しいオイルを継ぎ足したりできないような仕組みになっているのです。

そのため、酸素もビンの中に入りにくい構造になっているので、比較的、酸化が避けられると思います。

また、大きなビンのオリーブオイルをゆっくり使っていると、どんどん残りのオイルよりも酸素の量のほうが多くなってしまいます。

経済的ではないように思えますが、結局は小さめの瓶を使うほうが、新鮮に美味しくオリーブオイルを楽しめるのです。

まとめ

ついつい見落としがちな賞味期限ですが、生鮮食料品のようなものなので、きちんと確認しましょう。

先日、ノベッラのオイルのことを書いたときにお米のようだという表現をしましたが、まさしく同じような感じです。

酸化して嫌な匂いがしているのでなければ、味が落ちるだけで腐るわけではありません。

しかも、味が落ちると言っても、マイルドな味わいになるだけなので、それはそれで、マイルドな食材と合わせると美味しく食べられます。

とにかくエキストラヴァージンオリーブオイルは酸化が大敵です。光と熱、酸素に当たらないように注意して、美味しく楽しんでくださいね。

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