非常時の災害対策メニュー!パスタがあれば簡単に美味しい食事ができる

非常時の災害対策メニュー!パスタがあれば簡単に美味しい食事ができる

このたびは、驚くほど大きな台風だったそうですね。イタリアのテレビでも連日放送されていて、見るたびに心が痛みます。被害に遭われた方々、心からお見舞い申し上げます。

ちょうど先日、私も執筆させていただいているWEBサイトの座談会で、パスタは災害時の非常食になる!と聞いたことを思い出したので、少しでもお役に立てれば、と今回試してみました。

パスタは2時間水に浸せば柔らかくなる!時短料理を災害時にも活用

言われてみれば乾燥パスタは賞味期限が長いので、災害時の非常用持ち出し袋に入れるには最適ですね。でも調理の時にお湯がたくさん必要なので、非常食だなんて考えてもみませんでした。

ところがパスタって2時間以上かぶるくらいの量の水につけておけば、簡単に柔らかくなるそうです。これなら、災害時にも活用できますね。

日頃から忙しい日本のワーママたちは、朝、出かける前にパスタを水につけておいて、夕方帰ってきた時にサッと炒める時短料理として活用しているんだそうですね。

20年近くパスタの本場イタリアに住んで、毎日のようにパスタを料理していますが目から鱗の発想です。日本人ならではの発想だと、すっかり感心してしまいました。

美味しく作るポイントは塩水につける!

今回作ってみる前に、いろんな方のレビューを見てみたのですが、味が薄い、という意見が多かったです。これは、水につけているから。茹でるときに塩を使うのですから、当然、先に塩味を含ませた方がいいです。

塩の量の目安は、なめてみてしょっぱいくらい。うがいをする時の塩味くらいでいいと思います。

非常用ガスコンロでの調理!量を小分けにしたほうがガスを節約できる!

作り方と言っても、災害時の非常食メニューなので、レシピと言うほどのものではありません。参考までにという程度で書きました。

ただ、唯一の注意点は、一度にたくさん炒めると、かえって時間がかかります。普通のコンロで作れるならいいのですが、卓上コンロとかでガスの量を気にしながらの調理。フライパンに薄く広げられるくらいの量に小分けすれば、かえって一度にまんべんなく火が通り、かえって早くできます。

災害時の超簡単非常食しょうゆ味パスタ

緊急時なのですから、どこの家の台所にでもあるもので作れるパスタを考えてみました。

お醤油と塩は日本人の家庭なら絶対ありますよね。レモンはわからないけど、レモン汁の濃縮果汁やポン酢はあるばず。それから、スパゲッティやオリーブオイルだって、ほとんどの家庭にはあるのでは?

疲れている災害時などには、なるべく化学調味料や添加物の少ないものを食べたほうが落ち着きます。

【材料】1人分

  • スパゲッティ 80g
  • 水 スパゲッティがかぶるくらいの量より少し多め
  • 塩 少々(少ししょっぱい塩水になるくらいの量)
  • オリーブオイル 大さじ1~2
  • しょうゆ 小さじ1~2
  • レモン汁 小さじ1/2(なければ、ポン酢でもOK)
  • パセリやシソなど

【作り方】

  1. 細長い容器にパスタを入れ、かぶるくらいより少し多めの量の水と塩を加えて最低2時間置く。(これ以上長くなっても柔らかさはほとんど変わらない)

2.フライパンにオリーブオイルを入れ、白っぽい色になってふやけたパスタも加えて弱火で炒める。あまり重ならないように広げて入れるのがコツ。浸し水は大さじ2~3取り置く。

3.スパゲッティの色が黄色くなってきたら、上下を入れ替えて、反対側も焼く。

4.1分もかからずにパスタに火が通って黄色くなるので、取っておいたパスタ水の浸しを大さじ3くらい入れてパスタに絡める。しょうゆ、レモンも順にかけて火を止めたら出来上がり。

レモンがない場合は、ポン酢しょう油でもOkです。その場合、しょうゆを入れないほうがいいですね。

食べるときには、あればパセリやシソなどのハーブ、美味しいエキストラヴァージンオリーブオイルをかけて、シンプルにどうぞ。

※醤油レモン汁にツナ缶やサバ缶などの缶詰類をそのまま加えても、もっと美味しくなるはず。このほかスパムやハムなど、生で食べられるものを加えるのもあり。家族のお好みに合わせて、いろいろアレンジできます。

イタリア人が食べた水浸し醤油パスタの感想は?

この水浸しのスパゲッティで作った和風あっさりしょうゆレモンパスタをイタリア人の夫とハーフの子供たちに食べてもらいました。もちろん、作り方を言わずに。

夫いわく、「あ、美味しい。でも、このゴムのような変わった食感、いったい何?」。日本人にとって弾力のあるモチモチ感のことを、ゴムって・・・「でも、僕は別に嫌いじゃないよ、この食感。」

和食好きの子供たちも、「しょうゆ味ってパスタにも合うね」と喜んでました。

どうやって作ったかを話したのですが、あまり信じてなかったのかも・・・

とにかく、あっさりしてて美味しかったです。辛いものが好きな方は唐辛子を入れても美味しいかもしれません。

まとめ

以前、私も阪神・淡路大震災で被災した経験があるのですが、コンビニからあっという間にパン類やカップヌードル、おにぎりなどがなくなって、何を食べればいいのかと切ない気持ちになったのを思い出します。

実際は避難所で炊き出しの雑炊をご馳走になったのですが、寒い中、暖かい食事に心まで温められました。絶対忘れられない食事です。

今回、ご紹介したシンプルしょうゆレモン味パスタは、非常用持ち出し袋ではなくても、わざわざ買い出しに行かなくても、家にあるものでできる簡単な非常時対策の災害時メニューです。

本当にあっさりしてて美味しかったです。台所にある材料で調理時間は1分ですから、試してみる価値はあると思います。

備えがある方は缶詰めなどの保存食のほかレトルトのカレーやパスタソースなど、オリーブオイルで和えたあと、加えて少し加熱すればOKです。

災害時などの緊急時にはパスタを水に浸すだけなので、覚えておくといいですね。

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