ボンジョルノ。
どんどん被害者が増えているコロナウイルス。イタリアでも連日、トップニュースです。
そして、毎日、ニュース番組でコロナウイルスのニュースの際に必ず映し出されるマスクをしたアジア人観光客。
そう、マスク・・・
今に始まったことではないけれど、アジア人のマスク姿はイタリア人にとって、とても奇妙に映るんです。
マスクをつけるのは病気を他人に移さないため
というのも、イタリア人はよっぽどの重病人でないと、マスクを着用する習慣がないからです。
マスクは、自分の持っている病原菌を他人に移さないためにする、と思い込んでいるイタリア人。
15歳の長女に「電車に乗って通学している子が、マスクをしてきたんだよ。自分が病気でもないのに、マスクをしたって意味がないのに。」とあたりまえのように言われ、一瞬、あれ?と考えてしまいました。
「いや、でも、マスクをしてたら、病原菌が口に入るのを防げるじゃない?」というと、
「え、でも、自分にはウイルスがないんだよ。なんで?別に空気中にウイルスがあるわけでもないんだから、わざわざ、マスクなんてする必要ないよ。」
その友達は、やっぱりすぐにマスク着用をやめたそうです。
たしかに、私もマスクをしているイタリア人は見たことがありません。しいていえば、医療関係者だけです。
ということは、この時期イタリアで東洋人がマスクをしていると、「私はコロナウイルスに感染している可能性があるんです」とでも、表明しているよう見えるんです。
花粉症にもマスクを使わないイタリア人
今回のコロナウイルスにかかわらず、花粉症だってマスクを使わないイタリア人。
最初、イタリア人は花粉症がないのかと思ったくらいです。
マスクをした人がいないし、鼻を真っ赤にしてグジュグジュな状態のイタリア人を見たことがないからです。
私の夫も花粉症があるけれど、マスクをすることはもちろんないけれど、日本人のように、花粉症だとわかるような状態になることはありません。薬を使って調整しているんです。
薬に頼るのも嫌だけど、マスクをするなんて、もっと嫌だ!というより、あり得ないんです。
デザインの国、というくらい、美しいものが好きな国民性だからなのでしょうか?やっぱり見た目をすごく気にします。
確かにマスク姿って、顔の半分が隠れて表情が見えなくなるので、不気味、といえば不気味です。
中国にいるイタリア人が、「コロナは怖いけど、マスクをするのが嫌だわ。メイクもできないじゃない」とテレビで言っていたくらい、イタリア人にとっては、マスクをする、という選択肢は、よっぽどのことがない限り、あり得ないんです。
ウイルスの恐怖でアジア人は警戒されている
コロナウイルスに対する恐怖から、中国人を蔑視するような雰囲気が高まってきているのは事実です。
先日、イタリア大統領のマッタレッラがローマ市内の中国人が多い地区にある公立の小学校を訪れ、中国人の子供と握手している様子が、テレビで報道されました。
でも、こういう行為はわざとらしくて、中国人差別があることを裏付けてしまっているようで、逆効果だと思います。
そして、中国人のレストランのオーナーが「中国人だけの問題ではなくて、日本人も韓国人もフィリピン人も同じ」と言っていましたが、昨日もフィリピン人が中国人と間違われて、差別を受けたというニュースがありました。
特に、ここ数日はイタリア人が35人も乗っていたこともあって、日本に停泊中のクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号への関心も高まっています。こうなると、日本と中国の区別がつかない人が増えそうで心配になってしまいます。
私も嫌な思いをしたくないので、最近なるべく家から出ないようにしています。
「こうなったら近所のスーパー行くときも、きれいな恰好で出かけようかな。」と冗談のつもりで言ったところ、長女に「ママ、いつもきれいな恰好しててよ」と言われてしまいました。ガーン!
そういえば、随分前にイタリア生活の長い日本人に、こういわれたことがありました。
「イタリア人の友人が欲しかったら、いつもきれいな恰好をしなきゃだめよ。変な恰好していたら、移民のアジア人と間違えられちゃうわよ」と。
とにかくイタリア人は身なりを気にする国民性。あまり嫌な思いをしないためには、なるべくオシャレにしてたほうがいいですね。
マスクは・・・今、マスクが品薄で大変みたいなので、もし、何も症状がないのなら、イタリアでは使わないほうがよさそうです。
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