イタリアでパンやお菓子の手作りブーム!外出禁止令がもたらした意外な効果!

イタリアでパンやお菓子の手作りブーム!外出禁止令がもたらした意外な効果!

ボンジョルノ。

イタリアだけではなくて、ヨーロッパ中にどんどん被害が広がるコロナウイルス。テレビでは、毎日増え続ける感染者の暗い話題が続いています。

ただ実際は、今のところはまだ北イタリアに被害が集中しています。

私の住んでいるローマでは、まだ他人事、という意識が強い人が多いような気がします。

そのせいでしょうか、今、イタリアで足りないものは、もちろんマスクですが、スーパーで小麦粉が品不足、というニュースを見ました。

外出禁止でも食の国イタリア

外出禁止令が続くイタリアですが、幸い、イタリアは食の国です。もともと、国産にこだわるお国柄なので、野菜や果物、魚や肉にいたるまでイタリア産が多く、国境を閉ざされても、今のところ食べ物には苦労していません。

政府も、食料だけは絶対に流通するから安心するように、とのメッセージ。

規制がどんどん厳しくなりますが、スーパーへ買い物へ行く自由は残されています。

真面目に規制を守る我が家では、外出するのは夫のみ。そのため、普段はスーパーへ行かない彼が、買い物係です。あまりスーパーへは行きたくないらしく、一度に買いだめしてきますが、肉に魚に、生ハム類、チーズ類、美味しいものがたくさん!

いつ、買いに行けなくなるかわからないというのに、暇だからか、子供たちはいつもお腹がすいていて、買えば買うだけ、どんどん消費されてしまいます。

しかも私が普段買わないものも、夫に頼んで買ってもらっていて、かえって、この状況を楽しんでいるような様子も!

それにしても、本当に美味しいものがたくさんあります!

食べ物はあるのに買いだめは続く

たぶん、どこも我が家のようなのでしょう。

新しい規定では、スーパーの営業時間が19時までとなりましたが、週末も開いています。でも、買いだめブームは続いているそうです。

我が家から見える近所のスーパーに入るための行列も、日に日に長くなって行きます。

今日発表された新しい法令でも、「引き続き、週末もスーパーの営業はOK」とわざわざ加えられているくらい、スーパーに対する国民の関心が強いようです。

イタリアでは小麦粉が品不足

日本ではトイレットペーパーがない、という情報をよく目にしますが、イタリアではトイレットペーパーは足りています。

イタリアにはビデがあるからいざとなっても大丈夫、とイタリア人は言いますが、日本だってウォシュレットがあることを考えると、日本のトイレットペーパー不足は不思議ですね。

では、イタリアのスーパーで売り切れが出るほど人気な商品はというと、小麦粉

外出禁止令が出た当初は、パスタにトマト缶、ヌテッラが先に棚から消えました。

ヌテッラって、フェレッロが出しているチョコレートとヘーゼルナッツのクリーム。イタリア人が大好きな甘いクリームです。

こんな時でも、ヌテッロ。イタリアならではです。

でも政府の言う通り、一時的なことですぐに補充されました。

ところが、小麦粉は以前に比べて需要が跳ね上がった小麦粉は、供給が追い付かず、しばらく品切れになりました。

今日のニュースでは、ネットで1キロ20ユーロもの値段がついていたとか。バリラの普通の小麦粉ですよ。普段なら、1キロ0.8ユーロなので約25倍です。

外出禁止で手作りケーキやパスタ、パン作りがブームに!

どうして小麦粉が品不足になったかというと、にわかに、手作りブームが持ち上がったからです。

外出禁止で暇だし、レストランへ行けないから自分で作るか、という人が続出したからだそうです。

たしかに、普段、あまり料理をしない義姉から、手打ちパスタを作ったという写真が、先週チャットに送られてきました。

そういえば、ケーキを作ろうと思ったら、ベーキングパウダーが売り切れだったとも言ってました。

彼女がパスタやケーキを手作りするなら、そう思う人がたくさんいても不思議ではありません。納得です。

美味しいもの好きなイタリア人たちが、暇を持て余して手作りを始めたのです。

我が家でも、15歳の長女がなにかとお菓子を作っています・・・運動しないのに、毎日、食べてばかり。この調子だと、コロナの危機の後は、肥満との戦いが待っている、ということになりそうです。

食のグローバリゼーションが進むイタリア

でも、せっかくの食文化があるイタリアなのに、ここ10年ほどで食に関してもすっかりグローバリゼーション化していました。

今のおばあちゃん世代は、なんでも上手に手作りするのに、私ぐらいの世代以下は便利だからという理由で、スーパーで市販のものを買うのが当たり前、という傾向です。

当然、仕事を持っている女性が多いので、昔のように手作りをするのは大変なのはわかります。でも昔の女性だって、すごく忙しかったと思うんです。今のような電化製品はなかったし、家族は多いし。

せっかく美味しい食材に恵まれて、豊かな食文化があるのに、イタリア人が気づいていない。

これからイタリアの食文化がどうなっちゃうんだろう、と内心、思っていたところなので、イタリア人の食に対する取り組みは、コロナウイルスがもたらした意外な効果になるといいなと期待してしまいます。

まとめ

ついに軽く中国の犠牲者数を抜いてしまったイタリア。毎日、たくさんの人々が亡くなって、厳しい状況なのですが、ローマにいると、ものすごく気温差があります。

悲しいニュースも多いけれど、コロナウイルスの影響で北イタリアのスモッグがだいぶ解消された、というニュースもあります。

ヴェネツィアの運河で小さい魚が泳いでいるとか、久しぶりにサルデニア島にイルカがやってきたそうです。ゴンドラやクルーズ船、連絡船がなくて、海が静かになったおかげです。

私だって、うちの前の大通りに車がほとんど走っていないので、排気ガスを吸いこむ量は絶対減ったはずだし、夜はとても静かで気持ちがいいです。

どんな時でも悪いことばかりじゃないな、なんて思います。

イタリア人のように享楽的にエゴイスト、そしてたくましく、この状況を乗り切らなければ行けませんね。

イタリアは毎日、いいお天気です。早くインフルエンサの季節が終わることを、ただただ祈っています。

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