ボンジョルノ。今日はイタリア家庭料理の基本、とっても簡単なトマトソースの作り方のレシピです。
このパスタも、わざわざ何か買いに外に行くのもめんどうくさい、とか、きちんと料理をしている時間がない時にとても重宝な魔法のレシピです。
材料は、前回のパスタビアンカにも使った、エクストラバージンオリーブオイル、パルミジャーノ、パスタに加えて、ニンニク、トマトの水煮缶、ハーブという保存食ばかり。
簡単にできて美味しいイタリア人の大好きな基本のパスタ、ぜひ覚えてくださいね。
イタリア人が大好きな基本のトマトソースパスタ!
前回の白いパスタ(パスタ・ビアンカ)に対して、今回のトマトソースは赤いパスタ(パスタ・ロッサ)とも呼ばれます。
理由はもちろんおわかりですよね。
トマトの起源がイタリアではないなんて信じられないほど、トマトはイタリアを代表する野菜です。
トマトの栽培に適したイタリアでは、私でもベランダで簡単に種から栽培できるほど。
昔からイタリアでは、夏の間、たくさん採れるトマトを大きな鍋でトマトソースにして、冬の間、ずっと使える保存食として使っていたほど、基本の食材です。
イタリア人家庭の台所に必ずある材料で作る簡単なトマトのパスタソース
材料がすべて保存食。
これだけ揃えれば、かなりイタリア料理のレパートリーが広がります。
1.トマトの水煮缶、または瓶詰入りのピューレ
今では、夏の間、一年分のトマトソースを作るという人は、イタリア人でも少なくなりました。
でも、代わりに市販のトマト水煮缶、というより、最近ではより手軽な瓶入りのトマトピューレが人気です。
我が家も、義母がマメでトマトの水煮缶も必ず野菜漉し器で滑らかに漉すタイプだったので、夫も夫の兄弟も形のない滑らかトマトソース派。
最近では水煮缶を漉すのが面倒くさいので、ピューレトマトを使いだしたら、すっかり手放せなくなりました。
しかも缶詰めと違って、ピューレはビン入り。
加えて、ピューレは水煮缶と違ってクエン酸などの食品添加物が入らない、トマトと塩だけの製品もあります。
水煮缶でもピューレでも、台所に手軽にストックできる便利な食材です。
2.にんにく、または玉ねぎ
にんにくも、生鮮食料品とはいえ、室温で長期保存ができる便利な食材です。
イタリアンだけでなく、中華にも使えますね。
しかも、ニンニクは体にいい成分がたっぷり含まれているスーパーフード。
ぜひ、台所にストックしましょう。
ちなみに、ニンニクが苦手な方は、玉ねぎでも大丈夫です。
玉ねぎにしたって、保存が効きます。
きっと、どこの家庭にもあるはずですね。
3.パスタ
イタリアンに欠かせない基本の食材ですが、日本人も大好きな麺。
パスタはお米よりもずっと調理が簡単ですから、忙しい人や料理に慣れてない方ほど、ぜひ、台所にストックしてください。
パスタは、スパゲッティでもショートパスタでもかまいません。
同じパスタソースでも、不思議なことにパスタの形が違うと味が違うように感じるんです。
いろいろ試してみてください。
4.パルミジャーノ・レジャーノ
イタリアのチーズの王様パルミジャーノは、カルシウムが豊富な乳製品ですから、小さな子供からお年寄りまで、すべての人におすすめしたい食材です。
ただの乳製品、というわけではなくて、うま味成分があってだしのような役目をしてくれます。
パルミジャーノって本当にこれさえあれば、どんな料理も美味しくなる魔法の食材です。
5.エキストラヴァージンオリーブオイル
そして、イタリア料理になくてはならないエキストラヴァージンオリーブオイル。
地中海ダイエットの風味の基本ともなるべき大切な食材ですから、どんな材料でも代用が効きません。
美味しいエキストラヴァージンオリーブオイルを使えば、それだけで、美味しい料理ができると言っても過言ではありません。
6.ハーブ(バジル、またはオレガノ)
イタリア料理には、ハーブもかかせません。
夏の間は、なるべく鉢植えのバジルがあると便利です。
私はバジルの季節が終わったら、乾燥オレガノをつかいます。
できれば、南イタリアの乾燥オレガノがおすすめです。香りが違います。
まあ、これはお好みで好きなものを使いましょう。
ペペロンチーノ(唐辛子)でもいいですよ。
簡単なのに!イタリア人の大好きな本格的トマトソースのパスタ
簡単な基本のトマトソースのレシピ
【材料】作りやすい分量
トマトの水煮缶 2缶(またはトマトピューレ約800g分)
ニンニク 2かけ
エキストラヴァージンオリーブオイル 大さじ4~8
パルミジャーノ・レッジャーノチーズ 適量
バジル、またはオレガノなどのハーブ 適量
ペペロンチーノ(唐辛子)お好みで適量
【作り方】
1.厚手の鍋ににんにく2かけとオリーブオイルを入れて、弱火にかける。
※にんにくは、そのまま丸ごとでも、みじん切りにしてもok!お好みで。
2.にんにくのいい香りがしてきたら、ニンニク(丸ごと入れた場合)を取り出す。水煮トマト、ハーブを入れてやや中火で煮る。
※トマトは漉しても、手でつぶしても、カットトマトにしてもよし。
3.トマトがボコボコっと沸騰してきたら弱火にして、味を見て塩を入れる。軽く蓋をして、あと10分くらい水分を飛ばす感じに弱火で煮込めばできあがり。
簡単トマトソースのパスタ(パスタ・ロッサ)
材料(4人分)
- パスタ 320g
- 塩 適量
- トマトソース
- パルミジャーノレジャーノ 大さじ4
- エキストラヴァージンオリーブオイル
作り方
1.トマトをくつくつ煮てる間に、たっぷりのお湯に塩を入れてパスタを茹る。
2.茹で上がったらトマトソースと和えてお皿に盛る。
一人分のトマトソースは、大さじ2杯が目安です!
3.上からパルミジャーノレジャーノチーズとエキストラヴァージンオリーブオイルをかけていただきます。
使うパスタの種類によりますが、すぐにできるはずです。
しかも、添加物も入らないヘルシーなお料理なので、小さいお子さんにもぴったり。
日本で作っても、市販のトマトソースを買うよりずっと安くできると思います。しかも、美味しい!
私は通常、トマトソースは一度にこの倍の分量作って、冷蔵庫にいつもストックしています。
一週間くらいなら、冷蔵庫でも保存できますよ。
トマトソースのパスタ以外にも、いろいろ使える基本のソース。
これから、少しづつご紹介していきますね。
簡単な基本のパスタは何度も繰り返して、得意料理に!
一回作ってみたら、翌週、もう一回試してみる。
何回か繰り返すうちに、絶対、あなたの味が決まってきますよ。
トマトソースのパスタ、実は我が家では週に1回は登場します。
毎週1回って多そうですが、シンプルであっさりした料理なので、毎回、家族みんな喜んで食べてくれます!
簡単で安くて、栄養もあって添加物フリー。
しかも作るほうは、冷蔵庫からソースを出して、ゆでたパスタと和えるだけ!献立に頭を悩ます主婦、忙しい主婦にとって嬉しいお助けメニューです。
作る側が心配するほど、食べる方はバラエティを求めてないかもしれません。
簡単なパスタだけど栄養満点!
日本人にとって違和感のある具なしパスタですが、ちゃんと栄養もあるんです。
前回のパスタ・ビアンカでご説明したように、エキストラヴァージンオリーブオイルのオレイン酸にポリフェノール。
パルミジャーノのたんぱく質にカルシウム、ビタミンB2。
10分で誰でもできる簡単パスタ料理!パルミジャーノとオリーブオイルだけで本格イタリア料理!
加えて、ニンニクやトマトの栄養価は、ご存知ですよね。
まとめ
いろんな料理に使えて便利で簡単なトマトソース。
今回はパスタと合わせてご紹介しましたが、これから、どんどんトマトソースを使った簡単メニューもご紹介していきます。
そのためには、ぜひ、何回も作って練習してみてください。
家庭料理は家庭の数だけバージョンがあるので、気楽に楽しく簡単にお料理が楽しめます。
しかも、今回の材料も、すべて保存食。
パスタ、エキストラヴァージンオリーブオイル、パルミジャーノチーズに加えて、トマト缶、ニンニク、という保存食はイタリア料理の基本です。
この保存食を一度揃えておくと、これをベースにいろんな料理が作れます。
この機会にぜひイタリアの家庭料理の基本、トマトソースのパスタ試してみて下さいね。
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