ボンジョルノ。
コロナウイルスの早期収束をこんなに望んでいるのに、事態はどんどん悪化の一途をたどっています。
ローマに住んでいると、そこまで危機感はないのですが、それがよくなかったようです。
先週末は、海や湖、大型ショッピングセンターに大勢出かけた様子を懸念した政府が、北イタリアだけでなくイタリア全土を自宅隔離に指定しました。
そういえば、ローマ法王も風邪が長引いていて、法王庁からも感染者がでたことで、自主的に隔離していました。
こうなると、当然、日本からの旅行もすべてアウトです。
どうして、イタリアでこんなにコロナウイルスが蔓延してしまったのでしょう。
イタリアのコロナウイルス蔓延の問題点
イタリアで、どうしてこんなにコロナが蔓延しているのか?
政府はかなり早くから真剣に対応していました。
1月の末、ローマで中国人観光客が発症した時から、すぐに接触のあった人みんなにウイルス検査をして、観光客グループ全員を2週間の隔離にして、ウイルスの蔓延をさけるために努力していました。
それが2月になってから、北イタリアでの大発生!
すぐに、関係者、家族、同僚。大規模なウイルス検査。
瞬く間に、感染者が増えていきました。
そのために、検査のし過ぎで症状のない感染者が増えているので?というのが、大方の見方でしたが、それでもどんどん死亡者まで増えていく・・・
気が付けば、本当にウイルスが蔓延してしまっていた、という感じです。
やっぱり、イタリア人の生活スタイルが問題だったのでしょうか。
1.イタリア人のあいさつの習慣
蔓延していく大きな原因の一つに、イタリア人のスキンシップのある挨拶。
土曜日の夜に夫の兄弟たちと集まったのですが(本当はだめなんですよね)、やっぱり、みんな挨拶のキス。
会った時は、ダメダメ、と言ったから、みんなやめたけど、別れる時は、私が言う前に始まっていて、今さら私も言えず、いつもの頬にキスするあいさつしてしまいました・・・(涙)
確かに、こんなことしてたら、うつりますよね。
2.イタリア人はお出かけ好き
加えて、イタリア人は出好き。
週末には必ず友人や家族とピザを食べに行ったり、アペリティーボを楽しむ、というのは普通のこと。ディスコやパブに出かけて楽しむ。
日曜日には、おばあちゃんの家でランチという家庭も多く、小さな子供からお年寄りまで大勢で集まる。
普段でも、毎日のようにバールでエスプレッソコーヒーを飲んで、周りの人とおしゃべり。
夕方になると、散歩に出かけてそぞろ歩きを楽しむ。
教会だって、大勢の人が集まる機会です。
などなど、子供からお年寄りまで、お出かけが大好き。イベント好き。普通の人でも社交生活が大切なのです。
人といるのが好きな人たちだな、と思います。
で、人が集まるから、ウイルスが蔓延。
3.中国人が多い
そして、差別でも何でもなくて、イタリア社会は本当に中国人に依存していたこと。ものすごい数の中国人が、在住者、観光客問わずいました。
中国で大爆発したウイルスが、イタリアまでやってきたのは当然と言えば当然です。
中国レストランだけではなく、中国の家庭用品屋さん、食材屋、美容院、服屋、靴屋などなど、すっかりイタリア人社会に浸透していました。中国人のバールだってたくさんあります。
日本人が比べ物にならないくらい、中国人はイタリア社会に溶け込んでいたんですね。
過去形なのは、3月に入ってから、中国人はすっかり姿を消しています。ほとんどの中国人のお店は、休業中なのです。
コロナウイルスで景気が悪く商売にならないから、中国に帰ってしまったのでしょうか・・・
4.イタリア人は手を洗わない
これは、今よく言われるジョークのひとつ。
手を洗わないから、こんなにコロナウイルスが蔓延したという・・・
笑えないけど・・・
イタリアの医療機関はパンク寸前
イタリア政府が、イタリア全土を自宅隔離にした本当の理由は、医療機関の問題です。
もともと、教会が運営母体だった病院。
日本のように大規模な病院設備がたくさんあるわけではありません。
この状態が続くと、コロナウイルス由来の肺炎を治療する設備が足りないそうです。
イタリアの中でも豊かな北イタリアでこれですから、人口の多いローマ、もっと貧しい南イタリアまで病気が拡大すると、治療できない状態になるのは目に見えています。
そういう事態を避けるためには、ウイルス拡大のスピードを遅らせるしかないんです。そのためには、みんな自宅に隔離するしかないところまで来ているようです。
それにしても、現実とは思えない・・・
まとめ
泣いても笑っても、明日からは自宅隔離です。
幸い、私は主に自宅で仕事をしているので支障はないと言えばありません。
食材は、1週間分くらいは買い置きがあるので大丈夫ですが、これから、どうなるのでしょう・・・
それにしても、中国だって感染者が減っているのですから、少しの辛抱ですね。
ここで、ヨーロッパ中への蔓延が防げるといいのですが・・・
ローマ法王まで自主隔離で、なんとも心細い限りです。
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