ボンジョルノ。今朝、息子が起きてくるなり「クリスマスまで、もう2週間ないよ!」と飛び跳ねてました。逆に、私は2週間もないのかと、ぐったり朝から頭を垂れてしまいました。
暖かったローマですが、さすがにクリスマスが近づいて急に冷え込んできました。今日は小雨もちらつく冬景色。明日は大雨でローマの学校は休校になることが発表されたほど。今日でも外に出るのが億劫だったので、家にあるもので簡単なパスタを作りました。
15分でできるいつもの缶詰ツナ缶のパスタですが、これも保存食のアンチョビを加えるとぐんとコクがでて美味しく仕上がります。おすすめのレシピをご紹介します。
ツナ缶もアンチョビも家にあるとすぐに食事ができる!
急いでご飯を作らないといけないとき、イタリア料理って、本当に便利だな、ってしみじみ思います。
乾燥パスタさえ家に常備しておけば、15分あれば茹で上がります。ご飯のように水に浸さなくていいっていうのは大きいですね。
そしてお鍋がパスタを茹でている間に、パスタの具を作ればいいんです。
超簡単な保存食ものだけど、ちゃんとしたボリュームもあるパスタ料理が作れる便利な食材は、ツナ缶とアンチョビ。ハムなどよりも日持ちがするし、添加物が入ってないところもお気に入りです。緊急時に役に立つ便利な食材です。
ツナ缶はそのまま食べると、味気ないので本当のところ美味しいとは思わないのですが、、パスタにするとすごく美味しくなります。私は、ツナ缶パスタの時には隠し味に必ずアンチョビを入れます。出汁の役目のアンチョビが、すごくいい味を出してくれるのです。
アンチョビってなんだっけ?
我が家の常備食材の一つ、アンチョビ。イタリア語ではAciughe(アチューゲ)、またはFiletto di alici(フィレット・ディ・アリーチ)といいます。
アンチョビは片口イワシの塩漬けです。普通は一度塩漬けにしたものから、塩を抜いてオイル漬けにしたものを指します。
まさに伝統的な保存食。塩ってすごいですね。
もとはイリコとかと同じイワシなので味がいいうえに、一度塩漬けにして熟成しているので、さらにパワーアップです。逆にどうして湿度の多い日本なのに、イワシを乾燥させてイリコにしたのか不思議ですね。塩漬けのほうがずっと簡単そうですが・・・
イタリアでは地中海に浮かぶシチリア島でイワシがたくさん採れるので、塩漬けにしたアンチョビの産地です。
オイル漬けのほかに、ペーストにしてチューブに入ったものも売ってますが、オイル漬けのほうが、断然美味しいです。
ツナ缶で作る簡単パスタ
【材料】4人分
- パスタ 320g
- タマネギ 1個
- ツナ缶 160g
- アンチョビ フィレ2~3切れ
- オレガノまたはイタリアンパセリ 少々
- 塩
- エキストラヴァージンオリーブオイル
- 黒コショウ
【作り方】
1.大きな鍋にお湯を沸かし、沸騰したら塩とパスタを入れて袋に書いてある時間ゆでる。
2.フライパンにエキストラヴァージンオリーブオイルとアンチョビをいれて、弱火でゆっくりアンチョビを溶かす。
3.繊維に沿って薄切りにした玉ねぎも加えて、ゆっくり透明になるまで炒める。お好みで乾燥オリガノも一緒に加える。
4.ツナ缶も加えて、混ぜ合わせる。パスタのゆで汁も加えて、ソース状にする。
5.パスタが茹で上がったら、フライパンに加えて具とよくからめる。パセリをかけてお皿に盛っていただきます!
タマネギも、同じく台所に必ず置いてある保存食。イタリアでは赤タマネギと普通の玉ねぎと二種類あります。生で食べても美味しい赤タマネギが好きなので、二種類とも常備しています。
乾燥オレガノも常備食材なので、新鮮なパセリがない時は代用が可能です。
所要時間がわずか15分とは思えないくらい美味しいパスタが出来上がります。
挽きたての黒コショウ、エキストラヴァージンオリーブオイルを食べる直前にかけて、どうぞ。
まとめ
お米は見ずに30分浸さなければいけないし、おかずを作るのが結構大変ですが、パスタならあっという間にちゃんとした食事が出来上がります。すごく便利。乾燥パスタって、主婦にとって本当にすごい発明品だとしみじみ思います。
アンチョビも絶対おすすめな保存食。出汁として、すごくいい味がでます。
明日は学校が休校するほどの大雨なら、またまた保存食が大活躍です!これからの寒い時期、絶対便利な保存食。ぜひ、常備していてくださいね。
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