ボンジョルノ。
寒い季節に毎日でも食べたい鍋料理。土鍋が大活躍の季節ですね。
実はイタリア料理でも土鍋を使うんです。温かい赤土の色がオシャレでテーブルに置いても映えますね。
見た目のかわいさだけではなくて、伝統的にイタリアのマンマが使ってきた土鍋ですから、スープに、豆料理に、オーブン料理にと、いろいろ使える便利な鍋です。
ここでは、新しい土鍋の使い方を含めたイタリアの土鍋の使い方をご紹介します。
土鍋でスープがもっと美味しくなる!
土鍋の一番ポピュラーな使い方は、スープです。
熱が均一に伝わって保温効果が高い土鍋は、じっくり時間をかけて煮込むスープやシチューに最適。
普通の鍋を使うよりも、ずっと美味しくなるような気がするから不思議です。
イタリアの土鍋は出来上がったら、そのままテーブルに出せる暖かい色とデザインです。ただ、鍋がすごく熱いので、やけどをしないように注意!
オーブンにだってそのまま入れることができるので、グラタンとかを作るとインスタ映えしそうですね。
実際、弱火でじっくり煮込むので、素材の栄養素もしっかり残っているそう。その分、深い味わいなのですね。
土鍋でじっくり煮込むと、いつまでもほっこり温かいので、冬には最適な調理器具です。
土鍋なら、お豆がふっくら煮える
豆料理だって、土鍋は得意中の得意。たっぷりの水でゆっくり弱火にコトコトかけておきます。
お鍋に調理を任せて放っておけるのが嬉しいところ。
冬の台所が土鍋のおかげでポカポカあたたかくなって、そのうち、お豆の甘い匂いまで漂います。香りがしたら出来上がり。すごくエコな料理法です。
実は私は長いこと、お豆をゆでるのに圧力鍋を使ってたんです。
でも、圧力鍋だと、豆が煮えすぎてボロボロになることも。土鍋を使うほうが、ずっとふっくらと煮えるんです。時間は圧力鍋よりかかるけど、実際にすることは何もなく、ただ弱火にかけておくだけ。
昔の忙しいイタリアの農家のママだって、こうやって豆を煮てきたんだから、別に難しくも何でもない!それより、美味しくできるのが嬉しいです。
土鍋でタコをゆでてみる
実は随分前にローマで鍋パーティをしようと思って買ったイタリア土鍋。日本の土鍋はローマでも手に入るのですが、赤くてころんとした形がかわいいので、イタリアの土鍋を買ってみたんです。
結果は、やっぱりイタリアの土鍋じゃ気分がのらなくて、いま一つ。
使い方が難しいような気がして、ずっと台所の隅に眠っていた土鍋ですが、先月、テレビの料理番組でタコを茹でるのに使っているのを見たんです。
それが、土鍋でタコの水分だけでゆでるというもの。
タコとニンニクとパセリ、オリーブオイルを入れて、ふたをしたら、弱火でコトコトゆっくり煮込むんです。
テレビの映像を見てるだけでも美味しそうだったので、さっそく、戸棚の奥から取り出して使ってみたら、大正解。
感激するくらい柔らかくできました。
弱火で1時間くらいは煮ていたでしょうか。火にかけている間は、他の仕事をしているので、別に気にもなりません。タコのいい匂いが部屋に充満してきたら、味見をして、できあがりです。
ゆでる時のように余分な水分が加わってないだけに、ずっとタコのうま味が濃縮していて、絶妙の味。
嬉しい新しい発見で、それ以来、土鍋をほぼ毎日のように使っています。使ってみると本当に便利ですよ。
鶏肉なども、タコと同じ要領で弱火にかけてくと、おいしく煮ることができます。とり肉の時は、ローズマリーを一緒に入れると、より美味しいですよ。
日本の土鍋でも、もちろん、同じようにできると思います。
一番最初に使う時は?にんにくが必要!
イタリアの土鍋も、日本の土鍋と同じで、使う前にお手入れが必要です。
だって、土を焼いて作った鍋なんですよ。
実はすごく原始的ですよね。
まず、たっぷりの水にすっかり浸して12時間。
ゆっくり乾かしたら、もう一度12時間、水に浸してから使います。
面倒くさいような気がしますが、水に浸すだけですから、ちゃんとやってくださいね。
ちゃんと乾いたあと、まだすることがあるんです。
それは、土鍋の内側をニンニクでこするんです。
まるで、ブルスケッタみたいですね。
こうすることで表面の小さな穴がふさがるし殺菌効果の強いニンニクですから、衛生的ですね。
そういえば、一度マルケ州にある小さな昔の道具博物館へ行った時のこと。修理した土鍋を見ました。昔は土鍋だってすごく貴重だから、割れた土鍋を縫い合わせて使ったんですって。
館長さんの説明では、昔はニンニクをベーストにしたものを接着剤代わりに使っていたとおっしゃってました。
当時はまだ子供たちも小さくて、じっくり話をしている時間がなかったのですが、今度ゆっくり再訪したいほど、興味深い博物館でした。
イタリアの土鍋の使い方まとめ
忙しい暮らしには、合わないようなイメージだった土鍋ですが、実際使ってみると、すごく便利。
とにかく火にかけておくだけ。
意外にこげついたりもしないんです。
壊れたら、さすがに修理はしないけれど、原料が土なので、捨てることを考えてもエコロジーな調理器具です。
忙しい毎日だから、よけい、コンロの上で土鍋がコトコト煮えているのを見ているだけで、なんとなく癒されるような気がします・・・
デシルバ 両手 土鍋 直火 オーブン キャセロール 18cm ブラウン 003TE181
スローなようでて、そんなにスローでもない。そして昔ながらの環境にも優しい土鍋。お鍋の時だけではなく、もっと活用してみましょう。
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