ボンジョルノ!今回はワールドパスタデイについてです。
そもそもワールドパスタデイってご存知ですか?
今から24年前の1995年の10月25日にローマで世界パスタ会議が開かれたことにちなんで、毎年10月25日は、世界中でいろんなパスタのアレンジを楽しもう、という日なのです。
本当の話、20年近くローマに住んでいても、特別ワールドパスタディ、なんてお祝いしたことないのですが、今回、たまたまネットのニュースで見かけたので、イタリア本場のパスタについてのあれこれをご紹介します。
イタリアには州それぞれの地元のパスタがある
日本人にとって、イタリアのパスタというとスパゲッティを思い浮かべますが、実際はスパゲッティだけではないのです。
スパゲッティじゃなければ、有名なのはマカロニですね。でも私の住んでるローマでは、マカロニといえばマカロニウエスタン(その昔イタリアで作ったアメリカの西部劇映画のこと)のほうが有名かもしれません・・・
郷土愛の強いイタリアでは、パスタの形も名前もそれぞれの地方によって違います。いったい全部でいくつあるのか・・・多分、正確には数えることはできないのでは?
今回、ワールドパスタディにつなんで、イタリアの有名な料理雑誌「LA CUCINA ITALIANA」に、イタリアは20州ごとの有名なパスタが紹介されていました。
ヴァッレ・ダオスタ州:フジローニ・アッラ・ヴァルドスターナ
ピエモンテ州:タヤリン
ロンバルディア州:ピッゾッケリ
トレンティーノ・アルト・アディジェ州:スパッツェル・ルスティチ
フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州:カネルデリ
ヴェネト州:ビゴリ
エミリア・ロマーニャ州:トルテッリーニ
リグーリア州:トロフィーエ・アル・ペスト
トスカーナ州:ピーチ
マルケ州:ヴィンチスグラッシ
ラツィオ州:ブカティーニ
ウンブリア州:スパゲッティ・アッラ・ノルチア
アブルッツォ州:スパゲッティ・アッラ・キターラ
モリーゼ州:カヴァテッリ
カンパーニャ州:パッケリ
プーリア州:オレッキエッテ
バジリカータ州:ストラシナーティ
カラブリア州: ラグネ・エ・チェーチ
シチリア州:パスタ・アッラ・ノルマ
サルデーニャ州:マッロレドゥス
いかがですか?いくつぐらい知っているパスタがありましたか?
実は私は12個でした(涙)もっと、勉強しなくては!ただ、本当にマニアックですね~
パスタの種類を変えると、味まで変わってくる!簡単なバリエーションのつけ方
先ほどの伝統的なパスタではないけれど、普通にスーパーで売っている大手メーカーの乾燥パスタでも、恐ろしいほどの種類があります。
しかも、メーカーや地方によって呼び名が違うので、本当にややこしいです。
例えば同じスパゲッティに見えても、太さによって5~6種類もあります。ぱっと見には同じなのに!加えて、中が空洞なスパゲッティとか丸じゃなくて四角いスパゲッティとか、本当にさまざまです。
イタリア人にとっては、ミートソースはこれ、ボンゴレはこれ、とか、相性のいいパスタが決まっているのですが、本当にパスタの種類を変えると、違う味がする気がするのがおもしろいところ。
普通のトマトソースのシンプルなパスタだって、スパゲッティで食べるのとフジッリで食べるのでは食感も違うからか、違うもののよう。簡単にアレンジできるところがイタリア料理のいいところです。
ぜひ、いろいろ試してみてください。
まとめ
イタリアはいまだに地方によって食の違いがあって、ざっと州の人気パスタを20挙げただけでも、かなりマニアックで個性的です。そんなところがイタリアの食の魅力だれど、よく考えると、もともと関東はそばで関西はうどん、沖縄は沖縄そばとかっていうのと似たようなものですね。
最近では、日本のスーパーでもたくさんの種類のパスタが手に入ります。2019年のワールドパスタディはいつもと違うパスタを選んで新しい味を楽しんでください!