ボンジョルノ。
今日は、イタリアのテレビでもローマ法王フランシスコが、タイを訪問しているニュースでもちきりです。タイのあとは、いよいよ日本へ。長崎への訪問が注目されています。
ローマ法王が日本へ来日するのは、なんと38年ぶりだとか。
そのため、ローマ法王って誰っていう方も多いのではないでしょうか?
来日を直前に控え今さらですが、話題に乗り遅れないために、簡単にローマ法王についてご説明します。
そもそもローマ法王って誰?ローマ教皇とどう違う?
ローマ法王は、世界で一番信者の多いキリスト教カトリックの最高位聖職者。
私は高校の世界史でローマ教皇と習いましたが。現在ではローマ教皇という方が一般的ですね。
また、ローマ法王はローマ市内にある世界で一番小さな国、バチカン市国の元首でもあります。
カトリック教徒にとって、ローマ法王は全カトリック教徒の精神的指導者で、キリストの代理人です。
不思議な表現ですが、初代ローマ法王はキリストから天国のカギを渡され、この世とあの世をつなぐ重要な役目を背負っています。
イタリア語では、ローマ法王のことを「パーパ(Papa)」と言います。
生涯独身でキリストに使えるローマ法王は、全カトリック教徒にとってのパーパ、父親のようなイメージなのです。
アイドル並みの人気ローマ法王フランシスコ!ツイッターのフォロー4.9百万人!
今回来日するローマ法王フランシスコは、歴代266代目のローマ法王。
アルゼンチン、ブエノスアイレス出身のフランシスコ法王は、初めての南米出身の法王。そして、両親はイタリアの南米移民。
アルゼンチン時代から貧困問題に取り組んで、常に貧しい人や困っている人たちに手を差し伸べてきたと言われるフランシスコ法王。
法王就任後の最初のメディアで、「貧しい人々による貧しい人々のための教会でありたい」と発言し話題になったように、これまでの慣習を破って、法王としては驚くほど質素な生活を続けています。
いつも人懐っこい笑顔で、わかりやすい話し方をする法王フランシスコは、あっという間に世界中のキリスト教信者を虜にしたようです。
現在、ローマ法王のツィッターのフォロワーがなんと4.9百万人!
(ちなみに法王は8人フォローしているんですよね。誰なんでしょう?)
ローマ法王フランシスコはイエズス会出身
ローマ法王は、南米初の法王というだけではなく、イエズス会初のローマ法王です。
仏教にいろんな宗派があるように、カトリックにもいろんな宗派があるんです。
(ちなみに、キリスト教にもカトリックやプロテスタントなどいくつか宗派があり、その中で、またイエズス会、ベネディクト会などの会派にわかれます)
イエズス会といえば、そう、日本にキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルの宗派です。
イゴヨク来る宣教師、ですから、1549年。470年ぶりですね。
そのころは、ちょうどヨーロッパでは宗教改革の嵐が吹き荒れていました。
ルネッサンス時代から、ローマ法王は王侯貴族のような生活をし、次々と豪華なサン・ピエトロ大聖堂などの教会を建設していました。
そして、それらの費用のために、ドイツなどを中心として免罪符を販売していたのです。
「免罪符を買えば、死後、天国に行ける」と、当時のキリスト教は信者に売っていたんです!なんて恐ろしい!
そのために、ルターなどがキリスト教会が腐敗していると非難して、新しくプロテスタント派を生み出したのです。
ちょうどそのころ、フランシスコ・ザビエルやイグナチウス・ロヨラなどがローマ教皇への絶対服従を誓って、イエズス会を結成。神と法王の戦士としてアジアに宣教をしていったのです。
こう読むと、ちょっと怖いですね、イエズス会。
やっぱり神の戦士としてアジアや南米へ不況にでかけたイエズス会にはその後の植民地問題などもあって、ヨーロッパでもいろいろ諸説あります。
そのためか、これまでイエズス会からは法王が選出されることはなかったのです。
というわけで、今回、イエズス会初の法王フランシスコが、ゆかりのある日本で一体どういう発言をするのか、とても注目されています。
まとめ
ローマ法王の日本への滞在日程は11月23日から26日の予定です。
もうすぐ83歳のフランシスコ法王ですが、精力的に誠意をもって自分の職務に打ち込む姿が多くの人々を感動させています。
私もキリスト教徒ではないのですが、ローマ法王の言葉や行動に心を動かされることがよくあります。
宗教とは別にして、すごくいいことをおっしゃるんです。
38年ぶりの法王の来日。この機会にぜひ、法王の言葉に耳を傾けてみることをお勧めします。
この記事を読まれた方が、少しでもローマ法王について理解が深まれば幸いです。
どうぞよい一日を!
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