ボンジョルノ。
いよいよ12月ですね。毎月、「えっもう?」を繰り返していますが、今回は、2019年も最後の月。ぼーっとしている場合じゃありませんね。
週末、久しぶりに夜、ローマの中心地区へ出かけたところ、もうクリスマスイルミネーションで輝いていました。毎年、毎年早くなるような気がします。
ここでは、年末年始でイタリアにいらっしゃる方のために、ローマのおすすめの夜景スポット3選と今年のクリスマスマーケット、そしてイタリアのクリスマスシーズンの期間についてご紹介します。
12月23日、追記です。今年は、昨年より少し寂しいライトアップです。注意書きを入れておきます。
ローマのおすすめ夜景スポット3
もともと、ローマの街は街灯が日本のように多くありません。煌々と明るい日本の夜景と違って、薄暗い感じです。ところが、この時期はルミナリエできれいに輝いています。寒くもないので、わりと遅くまで大勢の人で賑わっています。今日も、夜20時でまだ14度。
おすすめ1.スペイン階段エリア
ローマの休日で、アン王女が階段に腰かけてジェラートを食べるシーンですっかり有名になったスペイン階段。今ではジェラートを食べるのはおろか、座ることすら禁止されていますが、いつでも記念写真を撮る人であふれています。
ここはクリスマスシーズンになると、中央の踊り場のあたりにクリスマスのデコレーションが施されます。階段に向かって左側の広場には、プレゼーピオと呼ばれるカトリックの伝統のクリスマスのデコレーション、イエス・キリストの誕生のシーンを模した人形が飾られています。
※12月23日追記:今年は中央踊り場には何もなかったです(涙)
スペイン階段に向かって右側にあるミニャネッリ広場には、聖母無原罪のマリアの柱があります。こちらもきれいにライトアップされています。
特にこの広場に面したヴァレンチノの本社の建物は、建物全体がイルミネーションで宝石のように美しく輝いています。
※12月23日追記:ヴァレンチノの本社前も、今年は全然きれいじゃないです。
そして、なんといっても、コンドッティ広場。光のトンネルがとてもきれいです。突き当りのフェンディ本店もお見逃しなく!
※12月23日追記:今年はテレビのアニメがテーマです。一つ一つ違うので、よく見てみてください。バブイーノ通りも、コルソ通りもきれいです。
おすすめ2.サン・ピエトロ大聖堂
カトリックの総本山、バチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂。
ここにはクリスマス期間中、巨大なクリスマスツリーと人間の実物大の人形を使ったイエス・キリスト誕生のシーンが飾られます。毎年、どんな演出か楽しみにしている人も多いです。昨年はサンド・アートでしたが、今年はどうでしょう?
クリスマスとは、イエス・キリストの誕生を祝うイベント。キリスト教徒でも、そうでなくても、本家本元のクリスマス。ぜひ、足を運んでみてください。
おすすめ3.ヴェネツィア広場
約150年ほど前にイタリアを統一して、イタリア王国を築いたサヴォイア家のヴィットーリオ・エマヌエーレ2世の記念堂がそびえるヴェネツィア広場。
ローマの休日の映画でオードリー・ヘップバーンがグレゴリーペックの運転するヴェスパの後ろに乗って走っていた場所、と言ったほうがわかりやすいかもしれませんね。
クリスマスのシーズンだけ、この広場の真ん中に巨大な木を設置。クリスマスツリーが登場します。
去年は、すぐに枯れてきて、いろんな議論を巻き起こしたツリー。確かにこんなに巨大な木を動かすなんて、自然愛護の観点でいうと疑問が残るのも確か。
でも、あの大きなヴェネツィア広場にそびえたつツリーはダイナミックです!
ローマのクリスマスマーケット2019
残念ながら、個人的には今一つだと思うローマのクリスマスマーケット。毎年、ナボーナ広場で開かれます。
ローマ市の規定と出店者の条件がうまくいかないようで、毎年、もめるマーケットです。残念なことに。とはいえ今年もすでに10店舗くらい出店の準備ができていて、やっぱりナボーナ広場で行われるようです。
追記:今年は警察の抜き打ち検査でEUの規定外の中国製のおもちゃなどが売られている、など規則を守っていなかったということで、突如中止になっています。かなり寂しいナボーナ広場です。
追記その2:12月29日、ナボーナ広場へ行ったら、なんとクリスマスマーケットやってました!お店の数は少ないですが、メリーゴーランドや景品がもらえる射撃などのゲーム屋さんなど、移動遊園地っぽい感じのお店が並んでいて、イタリア人が子供連れで喜んで遊んでました!
名物の移動メリーゴーランドも設置済み。メリーゴーランドを見ると、なんだかワクワクしてくるのは何故でしょう。うちの子供たちも、もう乗りたがる年ごろでもないのですが・・・
ナボーナ広場の出店では、キリスト誕生のシーンを飾る小さな人形、お菓子、そして、昔の映画に出てくるような射撃のゲームとかそういうものが並んでいます。
どうして、ドイツとかのように素敵なものが売っていないのか、残念です。
まあ、そうはいいつつ、毎年必ず足を運ぶクリスマスマーケット。夜、人の賑わっている様子をみるだけで、クリスマスシーズンであることを実感して、結構楽しんでたりするから、不思議ですね。
行かれる方は、あまり期待しないで行くといいかもしれません。
イタリアのクリスマスの本格的シーズン、夜景イルミネーションはいつからいつまで?
キリスト教では、クリスマスシーズンのスタートの日は決まっています。
それは12月8日。
12月8日は聖母マリアの無原罪の日というイタリアの祭日。クリスマスツリーや、キリスト誕生のシーンを模した人形プレゼーピオの飾りつけをする日です。
そして、クリスマスを3連日祝った後、クリスマスシーズンは1月6日まで続きます。
ローマでは、ベファーナという魔法使いのおばあさんが、子供たちに贈り物を持ってくるエピファニーアの日までです。
そう、イタリアでは伝統的にサンタ・クロースではなく、ベファーナのおばあさんがプレゼントを持ってきたのです。
今では、もちろんサンタさんもベファーナも両方何か持ってくるので、イタリアの子供たちはプレゼント三昧です!
というわけでクリスマスのあと、年末年始のお休みでイタリアに来る方も、ちゃんとクリスマスイルミネーションを楽しめます。
12月8日は、ローマ法王フランチェスコのミサが、ミニャネッリ広場
クリスマスシーズンの開幕、12月8日、フランチェスコ法王のミサがあります。通常はサン・ピエトロ大聖堂で行われるミサですが、この日はスペイン階段のすぐ隣、ミニャネッリ広場で行われます。
ちょうど、聖母無原罪の記念柱のところです。
当然のように多くの信者が集まるうえに、市内は交通規制が行われます。なんといっても街の真ん中。トリトーネ通りなどもバスが通らなくなったり、いろいろ不便なことが。
せっかくの祭日なのに、ちょっとチェントロ地区まででかけると、結構大変なことに。今年は日曜日ですね。どうなることやら。この時期、出かける方はご注意ください。
まとめ
一年で一番昼間が短くなるこの時期に、クリスマスのお祝いがあって、街じゅう美しいイルミネーションで飾るなんて、さすがキリスト教ですね。
この時期、ローマにいらっしゃる方は、ぜひこの光の装飾を楽しんでください。17時頃には暗くなるので、あまり遅い時間でなくても大丈夫ですよ。
おすすめは、
1.スペイン階段近辺
2.サン・ピエトロ大聖堂
3.ヴェネツィア広場
そして、ナボナ広場のクリスマスマーケット!
今でもすでに一部始まってますが、正式には12月8日から1月6日までクリスマスのバカンスシーズンです。これから、また、忙しくなりますね。
今年のやり残しがないように、一日一日を大切に!
チャオ
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