ボンジョルノ。
食の宝庫イタリア。今回、ご紹介するおすすめ食材はブラータチーズです。
本当はイタリア語では、ブッラータ(BURRATA)。Rが二つ続くので、思いっきりRに力を込めて、ブッラータ、巻き舌の発音ですね。
ものすごくクリーミーで濃厚なフレッシュチーズ、ブッラータは今、絶対におすすめのイタリア人気食材です。
ブラータとはどんなチーズか、本場イタリアならではのブラータの美味しい食べ方やレシピ、カロリーと保存方法、ローマでブラータを食べる方法も合わせてご紹介します。
ブラータチーズとは?
ブッラータチーズは、南イタリアのプーリア州のフレッシュチーズ。
ブッラータが作られるようになったのは、正式には1956年と記録されています。イタリアの食材にしては、新しいです!
長靴の形をしたイタリアのかかとの部分、プーリア州のアンドリア地方で、ある年、悪天候が続いて町まで乳製品を運べなくなったことがあったそうです。
その時、モッツァレッラチーズの中に生クリームやモッツァレッラを入れて保存することを思いついたビアンキーニ(BIANCHINI)社。
甘く優しい味わいのモッツァレッラの中から、とろりと流れ出す濃厚な生クリーム!
このアイデアは大成功をおさめたので、その後試行錯誤を繰り返し、今の美味しいブッラータが完成したんです。
いつの時代も、アイデアあってこそですね。
2016年より、アンドリアのブッラータは地域表示保護、IGP(Indicazione Geografica Protetta)に認定されています。
このほかイタリアの伝統的農産物、PAT(Prodotto Agroalimentali Tradizionali Italiani)に、カンパーニャ州の水牛のブッリーニとブッラータ、ラツィオ州の水牛のブッラータ、プーリア州のブッラータが認定されています。
ブッラータの特徴!カロリー、栄養素、保存方法、賞味期限
ブッラータは、通常、100gくらいのものから、大きいものは1㎏ほどありますが、イタリアでは、1人分の分量は、50gから100gと言われます。
それもそのはず、100グラム当たり400キロカロリーぐらいあるんです!モッツァレッラチーズの倍、とまではいかないけれど、かなりありますね。
本当はお肉の代わりぐらいの感覚で、メインに食べる方がいいですね。
しかも乳製品なのでカルシウムをたっぷり含んでいます。
そして、何よりも添加物が全く入らないヘルシーな食べ物です。材料は牛乳とチーズを作る時に必要なレンネットという酵素だけ、ですから
ブッラータは保存のために生み出された産物なのですが、フレッシュチーズなので、冷蔵保存です。同じフレッシュチーズのモッツァレッラなどは、冷蔵庫に入れないのが本式の食べ方だと言われますが、やっぱり冷蔵保存のほうが安心ですね。
そしてできるだけ、翌日までには食べるようにと言われています。おいておくと、少し酸味が出てくるんです。せっかくなので、美味しいうちにすぐに食べてしまいましょう。
イタリア流ブッラータの美味しい食べ方レシピ
ブッラータは、通常、モッツァレッラチーズのように、それだけで食べます。上質なエキストラヴァージンオリーブオイルもご一緒に。
食べる少し前に冷蔵庫から出して、室温に戻しておくことをおすすめします。
中の生クリームが、とろりと流れ出るためには、あまり冷たくないほうがいいですよ。
一緒に食べると美味しいのは、
カプレーゼのように、トマトとオリーブオイルとバジル。
エキストラヴァージンオリーブオイルも忘れずに。
または、アンチョビと一緒に。モッツァレッラの甘く優しい味わいとアンチョビの塩味がちょうどいい塩梅です。
もしくは、逆に同じように優しい味わいのスモークサーモン。
ヘルシーなアンティパスト(前菜)としても、グリンサラダと一緒にセコンドピアットでもいいですよ。
あと、私の大好きなイタリア食材の本。こちらでは、たっぷり野菜のポタージュスープの上に、ちぎってのせて食べる!という方法が紹介されています。
スープの熱で溶けたブッラータの生クリームが野菜のクリームとあいまって、うん、うん、聞いただけで美味しそう!
美味しそうと思いつつ、まだやったことがなかった。今度ぜひ。
この本はいろんなイタリア食材について、とても分かりやすく説明しているので、イタリアの食を勉強している方にはおすすめです。
私は、この本が出てすぐ妹からプレゼントしてもらった思い出の本。この本でブッラータを知ったのです。2003年はローマではブラータは見つからなくて、プーリアまで食べに行ったんですよね。
ブッラータだけではなく、サラミやアンチョビ、乾燥トマトなど、いろんな食材が紹介されています。まさに長いこと私のバイブルでした。
ローマで本場のブッラータを食べるには
最近では、ローマのレストランでも食べることができます。
通常、メニューの中では、アンティパスト(ANTIPASTO)にあります。前菜ですね。
おすすめのレストランは、カンポ・ディ・フィオリにあるモッツァレッラ・バー、オビカ。
手のひらサイズの小さなブッラータなので食べやすいです。しかもプーリアから直送された本家本元。
OBICA(オビカ)
住所:Piazza Campo de Fiori
営業時間:8時~23時
もしくは、スーパーや食材店で買って、ホテルの部屋で食べるのもありです。
スーパーでは、生ハムなどを切り売りしているショーケースの中にあります。指をさして買えるので大丈夫です。
ころりと巾着のような形をした真っ白なフレッシュチーズで、口を緑色のひもで結んであることが多いです。昔は本当の草を使っていたのですが、今は当然プラスチックです。
本物の草を使っていた時代は、草が新鮮で緑色ならブラータも新鮮。茶色くなってたら、少し古い、と鮮度を見分けるマークに使っていたそうです。
こういうのって、ちょっと寂しいような、残念ですよね。
ブッラータチーズのまとめ
絶対おすすめなイタリア食材のひとつ、ブッラータチーズ。イタリアで絶対食べることをお勧めしています。
パルミジャーノチーズのようなハードチーズなら、お土産に持って帰ることができるけど、こういうフレッシュチーズは、その場所で食べるのが一番です。
そうはいいつつも、今は日本でも通販で買えるんですね。
ぜひ、イタリアへいらっしゃる前に、一度日本で味を確かめて。そして、本場のイタリアで食べてみると、違いがわかって面白いと思います。
一度、試してみてください。
ムルジア社 冷凍ブラータ【125g】【冷凍のみ】【D+0】
ムルジア社は、プーリア州出身者によるチーズ会社。酪農がさかんな北イタリアで、搾りたての牛乳をその日のうちにチーズにするのがモットーです。完全に手作りで故郷の伝統的な味を再現しています。
冷凍でイタリアから直接送られてきたものなので、味は本場のもの。
日本国内でもまた送料がかかってしまいますが、1万円以上のお買い物で送料無料なので、何か他のものと一緒に購入するとお得ですね。
イタリア食材をつかったホームパーティなどをする時に、まとめて買ってもよさそうです。
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