ボンジョルノ。
昨日からイタリアはコロナウイルスの話題でもちきりです。
おとといまでイタリアには、武漢出身の中国人観光客の夫婦、武漢から帰ってきたイタリア人の合計3人しかいなかったコロナウイルス感染者。
ところが、昨日、北イタリアの小さな町で、入院中の38歳のイタリア人がコロナウイルスに感染していることが発覚。中国には縁のない普通のイタリア人。
それだけでも驚きだったのに、78歳のイタリア人がコロナウイルスに感染していて亡くなったというニュースが。
そして、今朝、起きてみると、ヴェネト地方でもイタリア人の女性がコロナウイルスで亡くなったというニュース。
今日は朝からずっと、コロナウイルスの話題でもちきりです
北イタリアでコロナウイルス感染者急増中
ミラノのあるロンバルディア地方、ヴェネト地方で、急遽、亡くなった人たちの家族、病院関係者をはじめとして、かかわったと思われる人たちすべてのウイルス検査が始まりました。
北イタリアで11の街が隔離。学校もバールもすべて閉鎖。
ちょうどこの週末に予定されていたカーニヴァルのイベント、スポーツイベントなど、多くの人が集まるイベントはすべて中止になりました。
驚くほどの急展開です。
ローマは今のところ、患者は発見されていないのですが、今日は会う人ごとにコロナウイルスの話題。近所のお店では、消毒剤が飛ぶように売れていました。
アジア人差別は?
こうなると心配になってくるのがアジア人差別です。
ちょうど昨日、ローマの中心地に出かけたのですが、見かけたアジア人はすべて日本人のようでした。中国との直行便がすべて運休しているせいか、中国人はほとんど見かけませんでした。
個人的には、幸いあからさまなアジア人差別は受けていませんが、やっぱり、視線を感じます。
地下鉄の中で咳をしている人がいたのですが、その瞬間、みんな私のことを見ているような気がして、いたたまれない思いになりました。
でも、私も咳をしている人から離れようと思うし、近所で中国人を見ると、ちょっとドキッとするので当然と言えば当然。
しかも残念ながらダイヤモンド・プリンセス号の件で、日本の対応がおそまつだったという印象を世界中に与えてしまったので、今では中国人だけではなく、日本人の印象も悪くなっているのは確かです。
イタリア人は親日家が多いと思うのですが、今は、アジア人のせいでウイルスをまき散らされた、と思っている人が多いと考えておいたほうがトラブルを避ける意味でよさそうです。
人が多く集まっている場所、閉じた空間では、ちょっと嫌がられてじろじろ見られるかもしれません。
レストランも、お天気がよければ店内よりも外のテーブルを選ぶ方がよさそうです。
タクシーとかは、どうなのでしょう。嫌がられる可能性もありますね。
ちょっと見られるくらいはしょうがないけれど、危険な目に遭わないためには、早朝とか暗くなってから出歩かないほうがいいかもしれません。
もし、咳が出るようなら、街の中は歩かないほうが賢明です。
まとめ
この2日間で、急に事態が悪化したイタリア。
今はとこれ以上被害を大きくしないためにと、イタリア人は頑張っています。
いつもダラダラしているイタリア人なのに驚くぐらい対応が早く、どんどんウイルス検査をして、感染者の隔離に努めています。街によっては、電車も停まらないというのですから、驚きです。
我が家の高校生も、来週、ミラノに修学旅行の予定だったのに、それも中止になるようです。(かわいそうなくらいにがっかりしています)
実際、イタリア北部のトレンティーノの街は、遠足などでの人の出入りを完全に禁止したそうです。それくらいイタリア人は被害の拡大を抑えるために躍起になっています。
ただ、これまでの3人のイタリアでのコロナウイルスの感染者は、みんな治っているという嬉しいニュースもあるんです。中国人観光客は2週間以上、集中治療室に入っていたのに。すごいですよね。
なんだかんだいっても、イタリアにいても日本にいても、罹らないでいるのは難しそうな勢いのコロナウイルスです。がんばって免疫力をアップさせて、予防に努めましょう。
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