ボンジョルノ。
イタリアはコロナウイルスの影響がどんどんスゴイことになってきました。
コロッセオやイタリア国内の美術館もすべて休館。
人と人の間に1mの間隔をとらなければならない、という法律で、今日は週末恒例のファーマーズマーケットで入場制限がおこなわれてました。
市場ですよ!
まるで、ブランドショップのセールの時のよう・・・
緊急事態です!
もし、咳でもしようものなら、みんなの目が痛い・・・
で、こんな時に大活躍な天然の薬がハチミツ。どれを選べばいいのかご紹介します。
のどの痛み、咳止めにはハチミツが一番
痛みを感じたら、すぐハチミツ
先週、日本からのお客様の同行通訳の仕事があったのに、前日の夜、のどがチクチクしてきました。
こんな時、通訳が咳をしていたら、絶対お客様に迷惑だけど、今さら代わりの人も頼めない。
そこで、とりあえずハチミツをなめました。
翌朝、いつものレモン水にハチミツも加えて飲んでみたところ、のどの痛みが消え去っていました。
気のせいか、頭痛もだいぶまし。
無事に仕事を終えることができました。
ファーマーズマーケットの天然ハチミツ
私がここ1年くらい使っているのは、ファーマーズマーケットで売っているハチミツ。
ファーマーズマーケットは、家から少し行きにくい場所にあって、やっているのも土日の午前中のみ。
【ローマの市場】日曜の朝市でおみやげ探し!本物のオリーブオイルや美味しい食材も!
週末は家族との行動なので、マーケットはなかなか行きにくいんです。みんなが予定があって、一人の時でないと、家族に嫌がられるんです。食べる癖に・・・
で昨年の秋、日本から帰国後、咳がなかなか治らなかった時、このハチミツが手元になかったんです。
しょうがないから、近所のオーガニックスーパーで買ったものを使っていたのだけど、全然治らない。
今ではあれはコロナウイルスだったんじゃないかと思うほど、しつこい咳でした。
で、この風邪が治って元気になるとすぐにファーマーズマーケットに行ってハチミツを買ってきました。以来、約4か月、毎日食べています。
そして、この冬、コロナウイルスというけれど、今のところ調子よく、先週、夜中になめただけで、すぐに完治。
やっぱり、ファーマーズマーケットのハチミツはすごい。
今日、また買いに行ってきました。
非加熱の純粋ハチミツは最強!
私のお気に入りのファーマーズマーケットで、お気に入りのハチミツ屋さん。
ご主人がミツバチが大好きで、趣味が高じてハチミツ屋さんになったそうです。
いつもお店にいる奥様は、
「うちの商品はオーガニックなの。ミツバチが大好きなんだから、本当に大切に作っている天然のハチミツなのよ。
でも、オーガニック認定は経費が掛かるのよ。そうすると、定価をあげなくてはいけなくなるでしょう。だったら、なんだか馬鹿にされてるみたいで、オーガニック認定にする意味がないように思ったの。
自分たちがオーガニックって知っていて売っている。そして、オーガニックと書いてなくても、うちの商品の良さを知ってくれる人がかってくれればそれでいいのよ。」と前からおっしゃっていました。
今日会って、
「ここのハチミツのよさを、先週、本当に実感したよ。今年はこんなに大変な時なのに、いつもの年より元気なのは、ハチミツ効果もあると思う」と伝えると、
「続けて飲んでるから、効果が出やすいのよ。
そして、うちのハチミツは非加熱で本当の天然ハチミツなのよ。ミツバチがつくる栄養素が、そっくりそのまま残っているのよ!」
話を聞くと、スーパーで売っているハチミツは、加熱しているものが多いそうです。
というのも、ハチミツはいろんな種類をミックスできないそうです。
混ぜても、翌日にはすぐに分離してしまう。
そのために加熱して酵素などを壊してし、ニュートラルな状態にするんです。そうすれば、簡単に混ぜることができるそうです。
でも、そんなハチミツは
砂糖水と同じ。
40度以上に加熱した段階で、ほとんどの栄養素や酵素はなくなってしまうんです。
なんだか、すごく納得。
本当に、いろんな商品が賞味期限を延ばし、製品の状態を安定させる、という名目で、加熱殺菌されて、栄養分はなくなっているんですね。
どうりで、昨年の秋、いくらハチミツをなめても、全然効果を感じなかったはず。オーガニックだって、加熱していたらおんなじですよね。
そして、オーガニックの大手メーカーでも、加熱か非加熱かはわからない。
やっぱり、顔の見える商品、ちゃんと作り手から直接買えるメリットを実感しました。
日本のハチミツは、国産がわずか9%
では、日本ではどうやって選べばいいのか、農林水産省のサイトを見てみると、驚きの事実。
H28年版で、日本の家庭用のハチミツの国産はわずか9%。
そして、91%を占める輸入品のうち、73%が中国産、ついで9%が地球の裏側アルゼンチン産です。
(出典元:養蜂をめぐる情勢 、平成29年10月 農林水産省 生産局 畜産部 )
ということは、普通にスーパーとかで上質なハチミツを手に入れるのは難しそうですね。
日本のハチミツの分類
では、日本のハチミツの種類はどうなっているのか、同じく農林水産省のサイトを見てみましょう。
以下転載(読みやすいように、改行、太字、赤字加工しています)
市販のはちみつのラベルを見ると、「純粋はちみつ」「精製はちみつ」「加糖はちみつ」など、さまざまな表記があることに気づきます。
「精製」や「加糖」はいわゆるはちみつ加工品。はちみつ本来の甘み、香り、色、栄養は失われています。
「純粋はちみつ」はどうでしょう。
ここでは「完熟」かそうでないかが重要です。完熟のものは、ミツバチの巣の中で熟成・濃縮したはちみつ。
そうでないものは大量生産のため、早々に採蜜し、人工的に加熱処理したものです。
はちみつは加熱すると栄養分などが壊され、はちみつ本来のパワーは失なわれます。
ただし、完熟かそうでないかは表示されておらず、見た目で分かるものでもありません。
知る手がかりとしては、はちみつの金額。
ミツバチが一生に作るはちみつは、わずかティースプーン1杯。
本来、はちみつは貴重で高価な食品なのです。
転載おわり
水分の多い花の蜜をどろりとしたハチミツのような状態にするために、ミツバチがゆっくり乾かすのではなく、加熱して水分を煮詰めるというのですから、確かに栄養はないかも・・・
そして、中国産が大部分を占める現状では、普通に日本国内を流通しているハチミツが純粋で完熟である可能性は、極めて低そうですね。
でも、ポイントは、ミツバチの巣の中で熟成・濃縮した完熟ハチミツ。いいかえると、人工的に加熱処理されていない非加熱ハチミツです。
日本の分類方法では、スーパーで見分けることが難しいエキストラヴァージンオリーブオイルと状況が似ています。
知る手掛かりは値段のみ。でも、値段が高いからって、本物とは限らない。
ハチミツの世界も奥が深そうです。
オリーブオイルはどうして偽物が多いのか?ソムリエが説明!知っておくべき3つの大切なポイント
ハチミツの味は?
では、非加熱の完熟ハチミツを探したとして、ハチミツの味は何がいいでしょう。
私が愛用しているのは、ユーカリ(EUCALIPTO)。アロマテラピーでも風邪対策に使うユーカリです。
ハチミツ屋さんの話では、その植物の持っている成分がハチミツにも残っているそうです。
そのためのどの痛みを癒すためには、やっぱりユーカリがお気に入り。
イタリアではそのほか、アカシア、オレンジ、レモン、そして変わったところでは栗のハチミツ、などがあります。
栗のハチミツは他のハチミツほど甘くないので、甘いのが苦手な方にもぴったり。ゴルゴンゾーラなどのブルーチーズともよくあいます。
またしても、農林水産省のサイトによると、日本では、そば、百花、とち、アカシア、レンゲなどが一般的だそうですね。
非加熱の完熟はちみつは、それぞれの花の種類で味も香りも変わってきます。いろいろ試してみて、好きな味を選びましょう。
やっぱり、エキストラヴァージンオリーブオイルの世界と似ています。
ハチミツの選び方まとめ
意外にも奥が深いハチミツの世界。
よく調べずにスーパーで選ぶと、栄養成分の残っていない輸入の大量生産品を買う羽目になってしまいます。
一生懸命、ミツバチが集めてくれた天然のお薬成分をいただくのなら、絶対に「純粋」ハチミツを選びましょう。
「精製」や「加糖」は、ハチミツの加工品で、ハチミツ本来の成分は残っていません。言ってみれば、砂糖水です。
そして「純粋」の中でも、非加熱の完熟タイプを選ぶことが必要です。
「純粋」でも、人工的に加熱処理しているものがあるなんて不思議な話ですが、農林水産省が認めているのですから、しょうがない・・・
やっぱり、買い物には必ずラベルをよく見て買うことが必要ですね。
天然のハチミツで、元気に過ごしましょう。
※気を付けてみると、オーガニックでも純粋でも非加熱ではないものもたくさんあります。名称、値段をきちんと注意してみることが必要です。
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