ボンジョルノ。
「そうだ、美味しいものを食べにイタリアへ行こう！」と思ったら、どの航空会社の飛行機を選べばいいのでしょうか？
直行便、乗継便合わせて、たくさんの国際線がローマ、ミラノへと発着していますが、時間はどのくらいかかるのか？
ここでは日本とイタリアを何度も往復しているローマ在住者が、東京だけではない日本各地の出発地も含めて、各航空会社のだいたいの所要時間を比較検討してみました。
では、どこ航空会社があなたにとって一番いいのか、おすすめを実際に見ていきましょう。
日本からイタリアまでの直行便は約13時間！
早速、がっくりと肩をうなだれてしまうような答えですが、日本からイタリアまで一番早い直行便を使っても、約13時間かかります。
遠いですね。
そう、とても遠いのです。
しかも現在では、直行便はイタリアのアリタリア航空のみで日本の航空会社ではありません。
とはいっても、アリタリア航空はANA全日空と共同運航もしているし、ホームページには「日本人スタッフが、お客様のご旅行をサポートいたします」との表記があるので、言葉が苦手、わからない、という方にも安心ですね。
メリット：とにかく一番時間がかからず、手間も少なくて便利なのが直行便です。
日本で日本人スタッフと一緒に飛行機に乗って、イタリアに着くのですから、飛行機の中では日本語だけでコミュニケーションができるんです。
参考までに、2020年3月20日までのアリタリアの運行時刻表をご紹介します。
成田-ローマの直行便（毎日就航）
毎日、成田を14時に出発して、ローマ、レオナルドダヴィンチ空港（通称フィウミチーノに同日19時に着きます。
そして帰路便も、毎日ローマを14時55分に出発して、東京・成田に翌日の11時15分到着です。
成田-ミラノの直行便（週５日就航）
金曜日と日曜日を除く週5日、
成田を13時20分に出発して、ミラノ、マルペンサ空港に同日の18時10分に着きます。
そして帰路便は木曜と土曜日をのぞく週5日、
ミラノを14時55分に出発して、東京・成田に翌日の11時10分到着です。
こちらも時間的に、朝ゆっくりですね。
成田までの国内線乗継制度もあり
東京近郊の人は成田まで近いからいいな、と私は思っていたのですが、実は地方でも大都市からの乗継制度があるんです。
アリタリアはANAとの共同運航便で、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡、那覇からの乗継便があります。
ANAのマイルもたまります。
時間がかかるのは変わりませんが、料金が成田発と同じ料金なのでお得ですね。
その他、WIFIサービス、マイルなど
マイル
アリタリア航空のアライアンスは、スカイチームです。
でもANAとのコードシェア便は、ANA便名で予約、搭乗した場合のみ、運行提携会社の搭乗分として積算されます。
ただ、イタリアならではのややこしい条件がいろいろあるので、予約時に確認したほうがいいでしょう。
WIFI
そしてアリタリア航空の国際線では、30,000フィートの上空を過ぎると、嬉しいことにWi-Fiが使えます。
現時点では有料ですが、１０MBまで2ドル、というライトプランから4種類、料金プランがあります。
現時点、と書いたのは、ホームページによると、今後はビジネスは無料で使えるようになるようです。
長いフライトの間、各座席に個人用のテレビで映画がたくさん見れるとはいえ、（昔は巨大スクリーンをみんなで見てた時代があったんですよ）Wi-FiがあればNetflixで好きな映画を観たり、SNSで遊んだり、観光情報を調べたり便利です。
私もパソコンを機内持ち込みにして、仕事したりすることもあります。
アリタリアの評判
少しだけ気になるのが、アリタリアは経営不振で、何度も破産の危機を国の融資によって乗り越えている会社なんです。昔のJALのような感じですね。
アリタリアは、そのくせに、よくストをするので、結構、大丈夫かな？という不安があるということも、念のため。
ただ、飛行機としては意外にも遅延は少ないし、スチュワーデスのユニフォームも恰好いいし、何も問題はないですよ。
日本からイタリアまで、乗継の飛行機だと何時間？
日本からイタリアへの直行便は1社だけですが、乗継はたくさんの方法があります。
ここでは、乗継が1回で済む人気の航空会社をヨーロッパ系、中東系、アジア系に分けてご紹介します。
ヨーロッパ系航空会社
ヨーロッパ系は値段が高めのことが多いのですが、時間が短い、安心感がある、英語が通じると昔から人気です。
フィンエアー
私の一番のおすすめは、フィンエアーというフィンランドの航空会社。
フィンランドのヘルシンキは日本から一番近いヨーロッパなので、最短で9時間30分。
乗り継ぎ時間が短すぎるくらい短くて、空港も小さいので、乗り換えの時に歩き回る必要もありません。
逆に、お土産屋さんに売っているムーミングッズをもっと見たかった、というくらいです。
日本からは成田以外にも千歳、中部、関西、福岡（夏のみ）と発着しているので、地方の人にもおすすめです。
イタリアは、ミラノ、ローマへ発着しています。
JALと提携して共同運航しているので、JAL便で行くとスタッフは日本人が多いので、JAL便を選ぶのがおすすめ。JALのマイルもたまるので、言うことなし！
ルフトハンザ航空
こちらはドイツ、フランクフルトやミュンヘンを経由するルフトハンザ空港。
フランクフルトはフィンエアーのヘルシンキと対照的に、世界最大級のハブ空港です。
乗換は大変ですが、便数が多いのがいいところ。
わざと乗継の時間をゆったりさせて、フランクフルトでお昼を食べることもできますよ！
私がおすすめする理由は、ローマより東寄りにあるところ。
どういうことかというと、パリやロンドン、アムステルダムは、ローマをいったん飛び越えて行くので、時間的にロスがあるような気がしてもったいないんです。せこいですが・・・
ドイツ人は体が大きいので、座席もゆったりしているような気がします。
日本からは羽田、関西、中部空港から発着しています。成田ではなくて、羽田、というところが国内線の乗り継ぎが簡単なところもいいところです。
イタリアは、ミラノ、ローマ以外にもヴェネツィア、フィレンツェ、ナポリをはじめ、シチリア島やサルデニア島などの各都市にまで発着しているので、イタリアの地方都市へ行きたい人にもおすすめです。
こちらはANAと同じスターアライアンスのマイルがたまります。
中東系航空会社
中東というと、アラブの国々のこと。
一昔前まで、ちょっと…という感じだったのですが、今はもうすごいんです。
私がローマでご案内させていただくお客様でも、最近は特に中東の航空でいらっしゃった方は、みなさん「意外にもすごく快適でよかったんです！」とおっしゃいます。
意外に、なんていう形容詞がつきますが、世界でも有数のお金持ちがたくさんいる国だけあって、最新鋭の機材が使われていて満足度の高い飛行機なんです。
カタール航空
中東系にはエミレーツ航空、エティハド航空などありますが、2019年に世界のベスト航空会社に選ばれたカタール航空をご紹介します。（WORLD TOP 10 AIRLINES ）
カタール航空はドバイが拠点のため、飛行機は南回りで飛ぶので、飛行時間が長いのがちょっとネックです。
ローマ在住の友人の中では、わざとドバイで一泊するように時間を予約して、滞在時間の間に砂漠を見てきた、なんていう人も。
日本からは羽田からの深夜発便をはじめ、成田便、そして2020年4月より関空便も再開の予定です。
イタリアはミラノ、ローマに加え、ピサ、ヴェネツィア空港にも発着しています。
ヴェネツィアに直接行って、それからフィレンツェ、ローマと電車で移動して、ローマから帰国、っていうパターンでもよさそうですね。
カタールはJALとコードシェア便で共同運航しているので、ワンワールドのJALのマイルがたまります。
アジア系航空会社
私が学生の頃はアジア系は格安だから、という理由で人気でしたが、今では飛行機の値段が全体的に安いので、そこまで安くないような気がします。
多分、安いでいうと中国東方航空が有名ですね。
南回りで時間がかかるデメリットは置いておいて、メリットは日本の地方空港からも発着できる点です。
成田へ行く代わりに、直接、上海や北京からイタリアへ行くことができるんです。
ピーチで安くバンコクや台北へ飛んで、それからイタリア、という方法もありですね。
アジア系航空会社で快適だと人気が高いのは、シンガポール航空やキャセイパシフィック航空です。
各航空会社の日本からイタリアまでの飛行時間一覧
| 航空会社 | 乗継地 | 日本から乗継地まで | 乗継地からイタリアまで |
| アリタリア | なし | 13時間※直行便 | |
| フィンエアー | ヘルシンキ | 約10時間 | 約3時間30分 |
| ルフトハンザ | フランクフルト、ミュンヘン | 約12時間 | 約2時間 |
| カタール | ドバイ | 約11～12時間 | 約6時間 |
| シンガポール | シンガポール | 約7時間30分 | 約12時間30分 |
イタリアへの航空会社まとめ
いかがですか？
イタリアへ行く飛行機会社、直行便、乗継便ともに、おすすめの航空会社をご紹介しました。
時間でいうと、やっぱり直行便が13時間で一番早いです。関東の人で成田への交通の便のいい方におすすめ。
でも、個人的なおすすめはフィンエアー。
13時間ずっと乗りっぱなしより、約10時間たったところで一度飛行機を降りれるのは、気分転換にちょうどいいんです。
そして、そのあと4時間くらい。直行便より体が一番楽なような気がします。
ただ、一度フィンランドで乗り継ぎが嫌だというばあには、アリタリアの直行のほうがもちろんいいですが・・・
今はいろんな飛行機が就航しているので、いろいろ探して、快適にイタリアへ遊びに来てくださいね。
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