ボンジョルノ!今回はこの時期だけのとっておきの美味しい食材、トリュフの話題です。
イタリアでは有名なトリュフ塩のほか、トリュフソース、トリュフオイル、トリュフバーターなどいろいろなトリュフの商品が一年中手に入りますが、旬の季節に食べるフレッシュなトリュフは全くの別物です。
この時期イタリアへいらっしゃるなら、絶対、レストランで試してみてください。美味しいメニューをご紹介します。
今さらだけどトリュフって何?
私がショッピングアシスタントとしてローマ市内をご案内するときに、必ずお土産にもぴったりなトリュフのペーストなどを売っているお店にも立ち寄ります。
せっかくなので、と無料の試食のコーナーへご案内するのですが、よく「トリュフって何ですか?実は食べたことないんです。」と言われることがたびたびあります。
そこでトリュフは何かというと、世界の三大珍味の一つで、とても癖のある香りをしたキノコです。松茸よりもずっと希少価値のあるキノコの王様です。
キノコと言っても、もちろんフォアグラやキャビアと並ぶ珍味です。何とも言えないこの香りが世界中のグルメに愛され、毎年すごい値段で取引されているのです。
2016年に、中国人のシェフが1170gの大きな白トリュフに、10万ユーロ(日本円で約1千3百万円)支払って話題になりました。
トリュフは犬や豚が探し出す野生のダイヤ!
このトリュフ、人工的な栽培が難しく、山の中に自生しているのを探さなければなりません。しかも土の中に埋まっているトリュフを探すには、その匂いをかぎ分けるべく訓練された犬に頼るのみ、なんて、なんだかおとぎ話の世界のようです。
大昔はトリュフを探すのは豚の役目だったのですが、豚は大のトリュフ好き。見つけるや否や食べてしまおうとするので、大変だったそうです。現在は法律で禁止されているので、もっぱら犬の役目です。
日本ではトリュフというとフランス料理、というイメージがあるようですが、イタリアはトリュフの産地です。
特にトリュフの中でも最高品質として珍重されている白トリュフは、イタリアが生産量世界一ですです。
特に北イタリアのピエモンテ州のアルバで開かれるトリュフ祭りは有名ですね。
一方黒トリュフは、イタリア全土で収穫できるほど。たしかにイタリアでも高級食材ですが、田舎の街に行くと、比較的手ごろな値段で楽しむこともできます。
トリュフは卵と相性ピッタリ!
トリュフの独特な香りを生かすには、比較的香りも味も優しい卵が一番です。
トリュフオムレツ
これは、トリュフの産地アクアラーニャで食べたもの
パスタとトリュフは相性抜群
卵の次によくあるのが、トリュフパスタ。
パスタは乾燥のスパゲッティではなくて、手打ちパスタにすると、パスタに含まれている卵と馴染んでいい感じです。
これもアクアラーニャで。よくある手打ちパスタと和えたものですが、ここは本場だけあって、すごい量でした。感激!
ローマの新名物!絶品トリュフカルボナーラ!
週末、ヴィテルボの近くで食べたトリュフカルボナーラ!ヴィテルボのあたりもトリュフが取れるんです。
ローマ名物のカルボナーラですが、トリュフを加えて、さらにリッチな味わいに!
卵とトリュフは、本当に好相性ですから、すごくいいアイデアですね。
写真のように、ほんの少ししか入っていないけど、それでも濃厚なカルボナーラに芳醇な香りが加わって、何とも言えず美味でした。
ちなみにこのパスタ、たったの13ユーロ・・・ローマ近郊の街ならではのお値段です。
まとめ
秋のイタリアへ旅行するのなら、絶対に味わってほしいのがフレッシュなトリュフ。
イタリアのレストランでは、この時期は特別メニューとしてトリュフを使ったお料理を用意しているところが多いので、気軽に楽しめます。
ローマ近郊で食べるのであれば、おすすめは、トリュフカルボナーラ。
濃厚な味わいにも負けない独特なトリュフの香りのハーモニー。忘れらない旅の記憶に残るはずです。