ボンジョルノ。日本は連休が終わって、またスタートですね。
先日、15歳の長女が「ママー、日本ってすごく祭日が多いんだよ!世界で一番多いんだって。いいねー、日本の人!」と叫んでおりました。
そんなことを言っても、年間15日の祭日とイタリアの学校の3か月もの夏休みを比べたら、どっちがいいんだか、ですよね。
しかも、イタリアも11月1日が「諸聖人の日」で祭日だったので3連休。そして、なぜか下の子の中学は10月31日(木)も休みになって、4連休でした!!!恐るべしイタリア人。
さて、今日の本題は、イタリア旅行で美味しいレストランを見つける方法です。
特にイタリアではなくても、日本国内の旅行でも、そのほかの国でも言えることですが、イタリア、とくにローマにはぼったくりのレストランがあるのです。
私が20年近いローマ生活で、気を付けていることをご紹介します。
旅行前に情報を調べる
当たり前のようですが、旅行前に情報を集めることは基本ですね。
特に、その土地の名物料理を食べ忘れた!ということにならないように、ガイドブックやネットでの情報収集が大切です。
私が若かりし頃は「地球の歩き方」が海外旅行のバイブルでしたが、今はネットでどんどん調べられるので便利な時代ですね。活用しない手はありません。
1.個人ブログの口コミはおすすめ
事前に確認する情報で、特におすすめしたいのが、個人ブログの口コミ情報。
なぜかというと、人によって味の好みはバラバラ、予算もバラバラです。
個人ブログであれば、ある程度、書いている人の生活スタイルがわかるので、参考にするべきかどうかが判断できます。
大手のサイトの「おすすめランキング!」だと、おすすめしている対象が一般的すぎて、自分が当てはまるかどうかは別の問題になってしまいます。
2.トリップアドバイザーも一応、確認
あまりにも当たり前すぎますが、トリップアドバイザーにも一応目を通しておいた方が安心です。
評価については、あくまでも主観なので判定するのは難しいのですが、恐怖のぼったくりレストランかどうかのチェックができます。
最近、また増えているぼったくりレストランのニュースですが、被害にあった方がトリップアドバイザーに口コミを載せているのを見かけます。
※ぼったくりレストランについては、あとで詳しく説明します。
嫌な思いをしないために、参考にさせてもらいましょう。
観光地ではレストランにぶらりと入るのはNG!
事前に調べようにも、旅行に行く前は忙しくてレストランまで調べてられない、という方。
事前には無理でも、レストランに入る前にきちんと確認しましょう。
観光地にあるよく知らないレストランは避ける
観光地の真ん前のレストランに入ったら、「すごい値段を請求された」とか、「ウエイターが親切じゃなかった」、「美味しくなかった」とか、よくある話。
一等地にあるレストランなのですから、黙っていてもお客さんが入ってきます。
そういう場合、大きく2つのタイプに分かれると思います。
1.最高のロケーションを活用した地元でも有名な高級レストラン
2.一見の観光客ばかりを相手にしたレストラン。
そして、たいていの場合が2のタイプです。
どうせ一回きりなんだから、どんな料理でも大丈夫。しかも、お客さんが大勢で忙しいので、丁寧なサービスはできない、という考え方になるのもわかります。
どうしてもお腹がすいたり疲れて座りたい、という場合以外は、入らないほうが賢明です。
ツーリストメニューは要注意!
ローマやフィレンツェ、ヴェネツィアでは、よくツーリストメニューと書いた看板を出しているレストランを見かけます。
「水とパスタとコントルノ(野菜料理)で10ユーロ」、「ピザとドリンク8ユーロ」とかいうものです。
こういうレストランは、書いてある通り観光客相手です。
とにかく何か安く食べたい、という人にはぴったりですが、美味しいものを探している人にはおすすめしません。
レストランの前のメニューに注目!
観光スポットから少し離れた、感じのいいレストランを見つけたら、入る前にメニューをチェックしましょう。
イタリアでは、レストランの前にメニューを表示することが義務付けられています。
日本でレストランの食品サンプルを見るのと同じです。日本のものは本当に便利ですね。
ちょっと気恥ずかしい気もしますが、きちんと確認しましょう。
私がメニューの中で必ず見るのが、プリモピアット。
必ず頼むものなので、好きなものがあるかチェックです。
そしてローマなら、長女が注文することが多いカルボナーラの値段もチェック。
このレストランの料金帯の目安になります。
ちなみにカルボナーラで有名なロショーリは、15ユーロ。普通のローマっ子たちは「高いよね~」という声が聞こえます。
メニューを見ていると、「どうぞどうぞ」と声を掛けられますが、
イタリア語で「Solo sto guardando」(ソーロ・スト・グアルダンド)とか、
英語で「I’m just looking」(アイム・ジャスト・ルッキング)とか言って、見るところは見ましょうね。
ここで感じ悪ければ、却下です。
呼び込みをしてくるところは要注意
レストランを見ていると、ウエイターが声をかけてくることもよくあります。
普通に丁寧な応対なら、もちろんOKですが、しつこく呼び込みをしてくるところも要注意です。
特に日本人の女の子を見ると、片言の日本語でチャラチャラ声をかけてくるウエイターも多いはず。
感じが良ければOKですが、あまりにも慣れ慣れしく、しつこいようなら私は入りません。
イタリアの悪徳レストランで日本人がぼったくりの被害者になること多々あり!
残念ながら、イタリアの悪徳レストランは外国人観光客、とくに日本人を見ると、ぼったくりをしてもいい、と思っている感があります。
最近では、勇気ある被害者が、ネットなどにアップしてぼったくりにあったことを告発していますが、それでも被害は後をたたず。
今日また新しいぼったくりレストラン関係のニュースを見ました。
バチカン近くのバールでホットドックとコーラを食べたら120ユーロ!
これはイタリア人なのですが、南イタリアからの観光客の話です。
バチカンのサンピエトロ大聖堂の前にある通りのバールでホットドックとコカ・コーラ、お水などを家族4人で食べたら、120ユーロもしたというもの。
120ユーロって1万5千円以上です。
ところが、お店の経営者いわく、ちゃんとメニューに表示されている正規の料金なんだそうです。
「値段が高いか安いかは主観的なもの。ちゃんと確認しなかったお客さんが悪い」とのことでした。
この家族は、サンピエトロ大聖堂を出て歩いていたら雨が降ってきたので、ふらっと入ったとのこと。まさか、こんなに高いとは!
やっぱり、メニューの確認は必要ですね。
2人で夕食430ユーロ(約5万円)払った日本人観光客
このバチカンのバールの記事の最後に、9月に話題になった日本人観光客の話のその後がかかれていました。
まずは、9月の話を説明すると、
日本人観光客が、9月にローマのレストランで食事をして、水とパスタだけで430ユーロ支払ったとFacebookにアップして話題になりました。
驚くのは詳細がなく食事の合計が349.8ユーロ。
そしてその下にチップ80ユーロ。約1万円!!!
つまり、合計で429.8ユーロのお支払いです。約5万円!!!
いったいどんなレストランで食事をしたのかというと、サンタンジェロ城の近くにあるANTICO CAFFE DI MARTEというレストラン。
何を食べたのかと思いきや、ワインもなく、ただ水と海の幸のスパゲッティを二皿、とのこと。
イタリアの大手新聞社が取り上げ、またしても日本人観光客の被害に、ローマの中心地のレストランがこれでいいのかと大きな話題になりました。
特にチップを80ユーロも強制的に払わせたのは違法だから、お店は罰金を払わされるべきだという論調でした。
お客が自ら払ったチップは違法にならない
私も実はその後、どうなったのか気になっていたところです。
内容を読んでみると、レストランの弁護士が「80ユーロのチップは日本人がウエイターに自ら渡した金額で、強制したものではない。」と説明。
(※私の個人的な感想を言うと、チップに慣れていない日本人が1万円のチップを渡すなんて考えられない!)
「料理もパスタだけではなくて、いろんな魚のグリルを2人分、そして野菜のグリルも食べている。」
(※日本人って食が細いから、そんなに食べれるなんて信じられない!)
「カウンターに並んでいる魚の中から、彼女たちが自分で選んだものを料理した。魚は新鮮なもので、値段は時価。」
(※きっとわからないので勧められるまま、高いロブスターとかだったんでしょうね。)
「すべてがメニューに書いてある通りで、まったくぼったくりでも何でもない」そうで、今も通常どおり営業しているそうです。
まったく、納得がいかない話です。
これ以上、被害者がでないことを祈るばかりです。
まとめ
せっかくのイタリア旅行、できるだけ美味しい本場のイタリア料理を食べようとわくわくなさっている方が多いはず。
そのためには、事前に個人の在住ブログや旅行ブログを見て、美味しいレストランをチェックすることをおすすめします。
イタリアには美味しいものがたくさんあふれている食の都ですが、中には観光客を狙った悪徳レストランも多くあるのが事実なので、注意が必要です。
時間がなくて準備できなくても、ぶらりとレストランへ入るのではなく、レストランのメニューを確認するのは絶対です。
どうぞレストランで素敵な時間を過ごしてくださいね。
にほんブログ村