ボンジョルノ。
2月だというのに、ローマはすごく気持ちのいい日が続いています。
ローマ市内にある大きな公園は、日向ぼっこや散歩をする人たちでにぎわっています。
今回ご紹介するのは羊が放牧されている公園、パルコ・デッラ・カッファレッラ。
中にある農家では出来立てのリコッタチーズが売ってたり、週末だけのファーマーズマーケットがあったり、一味違うローマの体験ができます。
公園で羊が放牧されている!
ローマ旅行で出来立てのリコッタチーズを食べてみたい!という場合におすすめなのが、パルコ・デッラ・カッファレッラ(Parco della Caffarella)。
テルミニ駅から約10分で着く地下鉄A線のColli Albani(コッリ・アルバーニ)駅下車、徒歩5分。
駅の周りは普通の住宅街。駅から5分ほど歩いただけで、羊が放牧されている別世界が広がります。
190ヘクターもの広さは、はっきりいって公園という規模を超えています。
アッピアアンティーカの考古学古代公園の一部でアッピア旧街道までつながっています。
古代ローマ時代の遺跡が残る広々とした公園では、羊たちがのんびりと草を食べています。
時々、牛の群れに出会うことも!
さっきまで、地下鉄に乗っていたことが冗談みたいです。
中世の館でリコッタチーズつくり
この羊たちは、公園の中にある中世の建物を改装した農家のもの。
羊以外にも、鶏やウサギもいます。
古めかしい建物の中で、搾りたての羊の乳からチーズが作られているんです。
イタリアらしく営業は不定期なのですが、週末に行くとたいていやっています。
売っているのは羊のハードチーズとリコッタチーズのみ。
ハードチーズは熟成度の違う3種類。熟成度が短いほど、ほんのり甘くって、1年以上熟成したものは、ピリッと舌に刺激があってまた美味しい!
でも、それよりもなによりも、新鮮なリコッタチーズは絶品。ここのを食べるとスーパーのものが味気なく思えます。
リコッタチーズとは
リコッタチーズは、チーズ作りの時にできるホエー(乳清)の副産物です。
というのはチーズを作るためには、まず酵素や乳酸菌の力を借りて生乳を固めて、余分な水分(ホエー)を取り除きます。
このいらなくなった水分を捨てる代わりに、再利用して作られるのがリコッタチーズなのです。
ホエーを加熱すると、含まれているカゼインというリンたんぱく質が結合して、フレッシュなチーズができるんです。
リコッタチーズという名前は、イタリア語でいうとRICOTTA、再び火にかけたという意味です。そのままですね。
リコッタチーズと言っても、先にご紹介した羊のものと、牛乳からできたものが一般的。
牛乳のものは味が淡泊で、羊のほうがしっかりした味わいです。
このほか、ヤギの乳でつくられたもの、水牛の乳で作られたものもあります。こちらは、かなり味が濃厚。好みが分かれるかもしれません。
リコッタチーズの食べ方
新鮮なリコッタは、そのまま食べるのが一番です。
お好みでエキストラヴァージンオリーブオイルやコショウをかけて、サラダと一緒に食べると美味しいです。
クルミやナシと一緒のサラダにすると、それだけでお昼ご飯にもなるくらい充実のサラダに!
または、朝、パンにオレンジジャムと一緒に塗って食べるのもおすすめです。
あと、リコッタチーズと言えば、シチリアのお菓子、カンノーリ。リコッタチーズと砂糖を混ぜたクリームがサクッとした生地の中に入ってます。
注文してから、クリームを詰めてくれるところでは、生地のサクサクさとクリームの柔らかさのコントラストが美味しいです。
お料理については、また別にご紹介します。
オリーブの木が並んでいる広場も!
公園の入り口近くには、オリーブの大きな木がある広場があります。ここには貸し自転車屋さんがあります。
また、建物の中には、コーヒーやアイスクリームを売っています。
外には座れるスペースがあるので、オリーブの木を眺めながら座っているだけでも、かなりリラックス!
そして、週末はファーマーズマーケットをしていることも。
規模はかなり小さいのですが、美味しいパン屋さんも入ってます。
羊のいる公園のまとめ
テルミニ駅で地下鉄に乗ってから、わずか20分もたたないうちに田舎にワープしてしまったかのような素敵な公園。
羊が草を食べているなんて、映画のようですよ。
中はかなり広いので、迷子にならないように注意して、ぜひフレッシュなリコッタチーズもぜひ体験してみてくださいね。
パルコ・デッラ・カッファレッラ(Parco della Caffarella)
住所: Largo Tacchi Venturi
行き方:地下鉄A線のColli Albani駅下車、Via Menghini通りをまっすぐ進んだ突き当り。徒歩約5分
営業時間:年中無休、ただ、人が多くいる明るい時間に行きましょう!
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